眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

ガラスの絵葉書

小説/詩

ガラスの森の窓辺に ぽつんと置かれた
ちいさなオルゴールが いまも震へてゐる
それは遠い日の 賛美歌のやうな調べ
ひそかに夜の底へ ほどけては消える
もう届くことのない あおい手紙には
あなたの優しい文字が 残されてゐるのに
硝子(ガラス)の梢は ただつめたくさざめき
ぼくの呼ぶ声を 風のなかへ引き裂くだけ
夕映えは薄れて 祈りのやうな静けさが
かへらない面影を 淡く包まうとしてゐる
あのなつかしい部屋の 匂いのやうに
おねがいだ その手紙をそっと閉じておくれ
オルゴールの唄が 完全に鳴り止んで
ぼくの心が 透明に凍りついてしまふ前に_


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