眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

消費される墓碑:読了スタンプラリーの死霊最終

小説/詩

第一部:積読の回転木馬(メリーゴーランド)
一冊の深淵に耐えかねて
お前はすぐに次の玩具(オモチャ)へ手を伸ばす
頁(ページ)の重みを知らぬ指先が
流行の表紙を、ただ記号として消費してゆく
味わうのではない、ただ通過するだけ。
お前の中を通り過ぎた言葉たちは
一滴の血にもならず、ただの排泄物として消える
「次は何を読もうか」と呟くその口元は
飢餓感ではなく、底の抜けた器の、虚しい悲鳴だ。
第二部:ファストフードの司祭
「面白かった」「ためになった」
お前の貧弱な語彙のスタンプが、偉大な知性を汚してゆく
百年の孤独も、数千年の思想も
お前の手にかかれば、ただの「読了ログ」に早変わり
ファストフードを貪(むさぼ)るように、
著者の魂をかじっては、すぐに次の皿へと箸を伸ばす
お前が誇るその「読書メーター」の数字は
知性の高さではなく、
ただの「咀嚼(そしゃく)不全」の回数券にすぎない。
第三部:棚卸しされる自己愛
本棚を背景に自撮りをする道化よ
お前が並べているのは、背表紙ではなく、己の虚栄だ
一冊を愛し抜く知力を持たぬ者が
数だけを競うスタンプラリーの、なんと滑稽なことか
画面をスクロールすれば、お前の感想は一瞬で流れてゆく
後に残るのは、消費され尽くした本の死骸と
何も変わらない、空っぽのままのお前の脳髄だけ
どれほど本をコロコロと着替えようとも、
お前自身の薄っぺらさは、何一つ隠せてはいない。


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