眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

去り行く旅人3

小説/詩

第三部:星降る夜の果てに
夜の静寂(しじま)が すべての未練を包み込み
竹林はただ 黒い巨大な波となる
私はどこまで 歩けばよいのだろう
私の足跡は 夜露がすべて洗ってしまった
遠ざかる故郷(ふるさと)は もう見えない
溢れる涙の向こうに かすむばかり
去っていく私は ひとつの透明な幻灯
だれの記憶からも 優しく消えてゆく
夜空にちりばめられた 冷たい星たちが
旅人の孤独を 静かに憐れむように
またたく光を 降らせてくれる
これでいいのだと 心に言い聞かせ
私は最後の手振りを 闇のなかに残す
さようなら 私の愛したすべての幻よ


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