眠りの森 〜言葉の雫〜

眠

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

真理の審判ごっこ

小説/詩

第一編:『狂気の歴史』あるいは「真理の審判ごっこ」
正常と異常の境界線を
誰が引いたかも知らぬまま
あなたが「評価星」をカチリとクリックする
「難解すぎる」「エビデンスがない」
その貧相な言葉こそが、あなたを閉じ込める理性(ロゴス)の檻だ
かつて隔離された狂人たちのように
理解できない言葉を「悪」と名付け、排除の檻へ放り込む
著者が暴こうとしたのは、まさにその「排除の仕掛け」だというのに
あなたは自ら進んで、無自覚な審判官の席に座り
知の迷宮を、ただの一行で看守のように見下している
第二編:『監獄の誕生』あるいは「パノプティコンの迷い人」
一言の感想をネットに放流し
「いいね」の数を、首を長くして待っている
見えない視線に怯え、見えない視線に媚びる
その姿の、なんと一糸乱れぬ規律化(ディシプリン)だろうか
一冊の本を、自分の頭で解体したつもりでいて
その実、あなたは誰かが作った「ウケる文体」をなぞっているだけだ
自分の言葉を持たぬまま、衆人環視の市場(パノプティコン)で踊らされる
哀れな囚人は、果たしてどちらか
書物を読んでいるのではない
あなたが「読書家」という役割に、飼い慣らされているのだ
第三編:『生の権力』あるいは「抵抗としての沈黙」
言葉は、あなたを飾るためのアクセサリーではない
私たちの肉体を、欲望を、思考の枠組みを
裏側から支配する「権力」と戦うための、泥塗れの武器だ
要約するな
カテゴリーに当てはめて、分かった気になるな
残した言葉の刃は
あなたのその「薄っぺらな自己肯定感」を切り刻むためにある
もしその知に触れ、何ひとつ傷つかなかったのなら
あなたの読書は、ただの消費だ
言葉の権力に抗いたいなら、まずその安易な指を止めよ
自らの無知という名の監獄の中で、ただ静かに、絶望から始めよ_


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