眠りの森 〜言葉の雫〜

眠

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

無常の月2

日記

仲間も友も何もない。結構だ。
吹き抜ける夜風が、私の唯一の連れ。
誰の涙も背負わず、誰の期待にも応えない。
コートを深く羽織り、
消えかけた街灯の下、ただ足跡を刻んでいく。
裏切りに怯える日々は、とうに捨て去った。
最初から何も持たなければ、失う痛みなどありはしない。
傷跡は男の履歴書。
誰にも読ませる気のない、不器用な生き方の証明。
冷えた硝子に映る、自分の乾いた瞳。
「これでいい」と、煙草の煙に言葉を託す。
馴れ合いの温もりなど、この凍てついた街には不釣り合いだ。
誰も追ってくるな。
誰も俺の名前を呼ぶな。
何もかもがないこの暗闇こそが、
私が選んだ、最高に贅沢な居場所なのだから。
灰が落ちる。
夜が深まる。


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