眠りの森 〜言葉の雫〜

眠

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

無機質な挨拶

小説/詩

第一部:記号の檻
「○○○○」
その無機質な挨拶が 画面に浮かぶ
奴は どこかで拾ってきた 難解な定義を並べ立て
スクロールの終わらない 長文を構築する
★承認という名の 歪な快楽のために★
他人の思考の断片を タイムラインに 乱射しながら
だがな
お前が 構築しているその文字列は
お前自身を 閉じ込めるための 檻だ
他人の頭脳で 己の空虚を 飾り立てるな
深夜の画面に 吐き出された 歪な自己主張
そこに お前の言葉は 1文字も存在しない
第二部:執拗なノイズ
「○○再度失礼します」
アカウントを変え 経路を変え
受信トレイを 侵食していく ひつこいメール
丁寧な言葉遣いで 偽装された その衒学(ペダントリー)は
ただの 肥大化したエゴの 垂れ流しに過ぎない
静かにしろよ
お前が 知性を語れば語るほど
お前という 存在そのものが 不快なノイズになる
他人の影に隠れて 自分の重みを出そうとする男に
消費する時間は 1秒だって ありはしない
第三部:冷淡な切断
奴は 自分の言葉が 他者を啓蒙していると
確信に満ちた 独りよがりの笑みを 浮かべている
「〇〇」と また次のノイズを 吐き出そうとするその瞬間
こちらの指は 感情を交えず
ただ 静かに ブロックボタンを 押し下げる
深夜の通知は 途絶え
執拗なメールは ゴミ箱へと 直行する
そこには 怒りも 議論も 憐れみすらもない
ただの 完全な 黙殺
硝煙すら 立たない 灰色の画面
お前が どれほど 慇懃に 虚無の言葉を 叫ぼうとも
その声は 誰の耳にも 届かない
ただ 漆黒の闇の底で
文字の死体となって 腐敗していくだけだ
……。二度と、視界に入るな。


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