冬の星
すでに ひかりは凍りついて
みあげれば ただ遠いともしび
青い硝子のなかのやうに
しづかに 夜が息をつめてゐる
みあげれば ただ遠いともしび
青い硝子のなかのやうに
しづかに 夜が息をつめてゐる
あれは むかしの人がならべた
あふれるほどの 銀のひらめき
オリオンのベルトがかすかに震へ
冷たい虚空を ひそやかに指す
あふれるほどの 銀のひらめき
オリオンのベルトがかすかに震へ
冷たい虚空を ひそやかに指す
風もまた たちすくむであらう
こんなにも ただうつくしい夜は
こころのなかの 小さな傷も
ひとつの星に なってしまふ
こんなにも ただうつくしい夜は
こころのなかの 小さな傷も
ひとつの星に なってしまふ
あはれな冬よ またたく星座よ
きみのひかりは あまりに清く
わたくしのなかの不純物を すべて消し去つてゆく
きみのひかりは あまりに清く
わたくしのなかの不純物を すべて消し去つてゆく
音.
2026/10/04 19:20:39
冬の夜は 言葉まで白くなる気がします。
消えてしまえばいいものも
消えてほしくないものも
みんな胸の奥に残したまま
それでも空を見上げれば、遠い星だけが、何も問わず光っている。
傷も迷いも、べつに消えてしまわなくていい。
そんなふうに思える夜も、たまにはあっていい気がしました。
たくさんの言葉を届けてくださりありがとう。