昨日の窓から
水のうたは もう低く沈んでゐた
光のなかに失はれたもののために
あおい空はこんなにも透き徹り
秋はしづかに 私をとりかこむ
光のなかに失はれたもののために
あおい空はこんなにも透き徹り
秋はしづかに 私をとりかこむ
あなたはもう どこにもゐないのに
小川の砂は あかるくまたたいて
冷たい水に そつと指をひたせば
あの日のかすかな温みが よみがへる
小川の砂は あかるくまたたいて
冷たい水に そつと指をひたせば
あの日のかすかな温みが よみがへる
風が吹いて ひとつの季節が終る
林の影が 水面に長くのびて
消えてゆく日々のやうに また揺れた
林の影が 水面に長くのびて
消えてゆく日々のやうに また揺れた
この水はどこへ流れてゆくのだろう
私のこころの いちばん深い
傷口のやうな あの記憶の底へ
私のこころの いちばん深い
傷口のやうな あの記憶の底へ