えいたんだお

えい-ei-

アンタ良い男ねえ!

国を滅ぼした女の戯言

自作小説

べつに、あの王が気に入らないから、この国を滅ぼしたわけではないのよ
じゃあ、どうして滅ぼしたかって?
あ、アンタにはしょうがないから、アンタが気絶する前に教えてあげるわ
私、ずっとあの王を愛してたわ
でも降り積もった雪は溶けるように愛も消えたの
あらハンサムな顔で睨みつけないでちょうだいな
その顔ゾクゾクするわ
あらきったないわね、唾を吐くなんて
王子として品位がないわよ、もう
ほんとに気に入らないから殺したんだろって?
違うのよ、この国を傾けたのは私と王よ
雪解けのように愛が消えて、あの王は私が去ろうとしたら泣いて縋ってきたわ
だから言ってやったのよ、浮気して生まれたお子を王子にしろと
そしたらあの王は、私の要件をすんなり聞いたフリをして王子を迎える準備をして、ある夜に君との子が欲しいと迫ってきたのよ
…大丈夫よ、股間を蹴ってやったからせいぜいしたわ
あ、アンタほんとに喜怒哀楽が豊かね
じつは私、魔女なのよーーあら、知ってるって?
なによ、つまんないわね
というわけで、頑張りなさいよ、さよならよアル

立ち上がり王子の目の前にきた女は、パチンッと指を鳴らした
すると周りの荒れた景色がなくなる
光が差し込み美しい庭園が広がる
荒れた景色は幻覚だったのだろうか?
それを知るのは、魔女しかいない。

fin

余談

この話を書いた時、ハッピーエンドを書きたかったのですが…無理でした。
魔女とアルは前世の恋人のようなもんです。ようなもんって可笑しいでしょう。何故ならそれは、魔女が人間の頃なのか、はたまた魔女である時からの恋人なのか、決めてないのです。
ちなみに魔女はツンデレではないです。

あ、アンタ → アル
アルと言いかけてただけです。


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