月とねむり
かすかなともしびを消したのちに
それは そつと窓から忍びこむ……
青い光のつめたい雫(しづく)のやうに
おまへの閉じた睫(まつげ)を濡らすもの
それは そつと窓から忍びこむ……
青い光のつめたい雫(しづく)のやうに
おまへの閉じた睫(まつげ)を濡らすもの
(おまへは やさしい夜よ
みんな 夢のなかへいつてしまつた)
みんな 夢のなかへいつてしまつた)
遠い銀河の汀(みぎわ)から
溢れるやうな静けさが ひたひたと満ち
まくら元の小さなひきだしも
いまはもう、昼のいそがしさを忘れてゐる
溢れるやうな静けさが ひたひたと満ち
まくら元の小さなひきだしも
いまはもう、昼のいそがしさを忘れてゐる
ただ ひとすじの月影が
わたしのねむりのふかい底まで届き
そつと呼びさますものは——
いつか失くした あどけない夢のつづきだ。
わたしのねむりのふかい底まで届き
そつと呼びさますものは——
いつか失くした あどけない夢のつづきだ。