眠りの森 〜言葉の雫〜

眠

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

月とねむり

小説/詩

かすかなともしびを消したのちに
それは そつと窓から忍びこむ……
青い光のつめたい雫(しづく)のやうに
おまへの閉じた睫(まつげ)を濡らすもの
(おまへは やさしい夜よ
 みんな 夢のなかへいつてしまつた)
遠い銀河の汀(みぎわ)から
溢れるやうな静けさが ひたひたと満ち
まくら元の小さなひきだしも
いまはもう、昼のいそがしさを忘れてゐる
ただ ひとすじの月影が
わたしのねむりのふかい底まで届き
そつと呼びさますものは——
いつか失くした あどけない夢のつづきだ。


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