孤穹のうた
風はかすかに ひるがへり
淡きくれないの 花びらは
ただ寂寥(せきれう)の なかに揺れ
ひとつの言葉も もたぬであつた
淡きくれないの 花びらは
ただ寂寥(せきれう)の なかに揺れ
ひとつの言葉も もたぬであつた
私はひとりで たたずんで
ちぎれた雲の ゆくへを見る
あすの日の ひかりのなかに
私の影は 残るであらうか
ちぎれた雲の ゆくへを見る
あすの日の ひかりのなかに
私の影は 残るであらうか
ただ冷徹な 秋の陽が
草原のすそを 濡らすばかり
だれも訪れぬ この窓のそとに
草原のすそを 濡らすばかり
だれも訪れぬ この窓のそとに
光はうすれ 日は暮れて
私はしづかに 目を閉ぢる
風の吹くまま まかせるために
私はしづかに 目を閉ぢる
風の吹くまま まかせるために