落日の森によせて2
すこしつめたい風が吹いてくる
木の葉のあひだから うすい光がもれて
それはまるで しづかな だれかのささやき
草のうへに やさしく影をおとす
木の葉のあひだから うすい光がもれて
それはまるで しづかな だれかのささやき
草のうへに やさしく影をおとす
ゆふぐれは いつもみじかく過ぎて
けふのおもひでを どこかへつれてゆく
ぼくはただ ひとつの切りかぶにすはり
古びた歌を ひとりくちずさむ
けふのおもひでを どこかへつれてゆく
ぼくはただ ひとつの切りかぶにすはり
古びた歌を ひとりくちずさむ
ねぐらへかへる 鳥の羽音がかすかに響き
あしのとを濡らす小川は 青い空のわすれものを
ひとつひとつ 静かに海へと運んでゆく
あしのとを濡らす小川は 青い空のわすれものを
ひとつひとつ 静かに海へと運んでゆく
遠い空のすみに ちひさな星がまばたけば
それをまつてゐたかのやうに 森はふかく眠り
やさしい沈黙が あたりを包むのであつた
それをまつてゐたかのやうに 森はふかく眠り
やさしい沈黙が あたりを包むのであつた