タケシの武勇伝…(27)
ダイニングの扉が開くと、白い小箱を提げた母マキエが入ってきた。
「ただいま…ケーキ買ってきたからね!別腹だよ。フフフ」
持った小箱をテーブルの上に置くと、いつものようにそのままイスに腰掛けた。
「おかえり!…うん」
マキエと小箱に目をやりながらヒロシだけが返事をした。すると、相変わらず難しい顔をしたタケシが何も言わずに席を立つと、そそくさと母の茶碗にご飯を盛り始めた。
「アニキ・・・?」
思わずヒロシはこう呟いた。なぜなら、普段タケシが誰かのご飯をついだりすることがなかったからだ。
…今日のアニキはおかしい。ただ不機嫌な訳じゃない。
ここまできて、初めてヒロシはタケシのおかしな態度が気になり出した。
「アニキさ、何かあったの?」
自分の分のご飯が前に置かれると同時にヒロシはこう尋ねた。
「ん?ああ、ちょっと話があるんだ…とにかく食いながら話すわ」
訳がわからないマキエは、首を傾げながら二人の顔を交互に眺めた・・・
※※つづく※※
ちょっと短めですが・・・
修哉
2009/11/12 18:06:35
たぶんこの親子は、タケシに手術を受けろッて言うと思います。
しかも、他の人の茶碗にご飯をつぐのはいい事ですよね。
ゆちゅん
2009/11/12 09:04:15
早く話してー!!!
続き気になる気になる☆
闇幻の風魔王
2009/11/12 01:20:16
ついに告白の時がきましたね。
ヒロシもよく怒ってないってわかりますね。
兄弟ですから!w