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サルマタケ

マンガ

思い出に残るマンガと問われて、ふと思い返してみたら、なぜか思い出さなかった。

なんだろな。
汚い大人をたくさん見るうちに、子供の頃に憧れたものの多くが、本当は汚いものだったんだと感じるようになった。
だから、マンガの記憶も思い出さなくなったのだろうか。

そんな中で、今でも好きだと感じるマンガをひとつ、思い出した。
松本零士の「男おいどん」
僕の中にある「マンガ」というのは、この「男おいどん」のことだ。

四畳半の安アパートに暮らす貧乏な浪人生が、何をやってもうまくいかないなかで、生活に悪戦苦闘するマンガ。

落ち着いて考えてみると、かなり悲惨な生活で、絶望的にさえ思える。それなのに、このマンガは明るく楽しかった。

ただ一点。
今でも僕にはうまく飲み込めない。
このマンガの最終回。

主人公の男は、部屋の掃除をして、元気にアパートを出てゆく。
まるで、ようやく見つけたアルバイトに行くように、玄関を出た。

でも、帰ってこない。

帰らないまま、物語は終わってしまった。

この男はどこへ行ったのだろうか。
帰ってくる気持ちはないのだろうか。

三十年も前に読んだマンガを、
僕はいまだに飲み込めずにいる。


#日記広場:マンガ

  • れおポン

    れおポン

    2009/11/24 23:21:53

    主人公の大山昇太が、ハーロックや999に出てくるトチローの先祖だという驚くべき真実!?

  • れおれお

    れおれお

    2009/11/24 21:35:52

    読んだ事がありますね~^^
    押入れに溜め込んでる洗っていないサルマタに
    キノコが生えちゃっているアレですね。
    あの時代は4畳半の時代だったんですよね・・・
    浪人生や学生は貧乏が当たり前の時代・・・

    なんとなくしか覚えていないけど、懐かしいなぁ