ゆめゆめゆめみることなかれ。
今朝、二度寝した時に見た夢。
* * *
少女は、家族に疎まれていた。理由は分からない。
祓い師の一族の次女に生まれ、形ばかりの許婚をあてがわれ、けれど日々笑顔を絶やさずに、課せられた責務にあたっていた。
依頼のあった場所へ少女を運ぶのは、一台の車。
電子頭脳に制御されたその車には、運転手はいない。
けれど少女には、車の声が聞こえていた。
口が悪く、大雑把で、意地が悪い。
けれど優しくて、軽口を叩いては、疲れた少女を慰めた。
彼女が安らぎを得られるのは、車の中にいる間だけだった。
ある日少女は、車のメンテナンスを担当する研究施設に呼ばれた。
「この子が誰だかわかるかい?」
博士に紹介されたのは、一人の男の子。
「この子は君の車だよ。電子頭脳をリンクしてある」
ロボットだよ。そう言われたが、少女には人間の男の子にしか見えなかった。
少女にはずっと、車の中で、声だけでなく人の姿が見えていた。
少しだけ目つきの悪い、大人の男の人だった。
それが今、子供の姿とはいえ、目の前にいる。
「驚いた。あなたこんなに小さいのね」
ずっと触れられなかった存在。
微笑んで、少女は男の子を抱き上げた。
おい、離せ、と不機嫌な口調は、まさしく少女の車そのものだった。
遊んでおいでと促され、二人はおもちゃの汽車に乗った。
男の子が前。少女がその後ろに。
短いレールをぐるぐると回るだけ。
けれど回るたびに、壁に移る景色が変わる。
どれだけ時間がたったのだろう。
夕暮れに染まる海を見ながら、「綺麗だね」と少女は言った。
ずっとこうしていたい。ずっとここにいたい。
ふと気がつけば、汽車は止まっていた。
男の子が、少女の左手をとる。
「俺が連れて行ってやる」
どこで拾ってきたのだろう。少女の薬指に、細いナットがはめられた。
少女が住まう屋敷の一室では、怪しげな集まりが開かれていた。
薄暗い部屋の中で、正面のモニターに移るのは少女の姿。
それを眺める白衣の男たちは、「動いている…」「なんとこれほどまでに…」と驚きの言葉を次々に口にした。
「いかがですかな。久しぶりに見た実験体は」
モニターを操作する男の声に、賛辞とも恨めしいとも取れる声があがった。
「これを研究すれば、大金を掴むことができる。協力していただけますかな」
部屋の中がざわめいた。
にやりと口元をゆがめた男は、少女の父。
そして部屋にいる男たちは、少女を製作した研究者たち。
少女は、実験的に作られたヒューマノイドだった。
* * *
っていうところで目が覚めまして。
また無駄にドラマチックな…。
ええと、多少脚色してあります。
ぐるぐる回っていた汽車ですが、半端ないスピードで、女の子振り落とされそうになってました。
それと、車の中で乾電池ぶん投げて壊しちゃうエピソードとか。
後の複線に使われるんだと思います(どんな)。
このあとは多分、家に帰ったら捕まえられそうになるんでしょうね。
で、車に乗って逃げて。
逃げる途中で怪我とかして、自分が機械であることを知って。
車は、実は言わなかったけどそのことは知っていて。
ショックを受けるかとすごく心配していたのに、
「あなたと同じモノでよかった」
とか、泣き笑いの顔で言われちゃうのですよきっと。
逃げて逃げて、追いかけられて、攻撃されて、怪我をして、壊れて。
ボロボロの二人が海の見えるがけの上にたどり着く。
「約束は果たした」
少女は微笑んだまま返事をしなかった。
そして車も、少女を目的地まで運ぶという仕事を終えた。
はい、ベタベター!!!!
すいません。そんなベタベタな話が大好きです。
このあとは、車のメンテしてくれてた施設に回収されるといいよ。
そんで倉庫で二人ゆっくり眠るといいよ。
とりあえず、自分の頭の中が可哀相なことは分かりました…;
メカハル
2009/11/26 23:15:07
>にぼしさん
切ないですね~。
幸せになればいいのに!なればいいのに!
や、マジデむりです…;
概要書くだけで一杯一杯です~。
く、くりえいてぃぶなのかなあ…
にぼし(茶トラ)
2009/11/26 11:37:54
こういう設定大好きです~^^
切ないなぁ。
見た夢、お話にしてくださいよ~^^ほんとに。
潜在的に、クリエイティブな脳なのですねぇ。
うらやましい^^
メカハル
2009/11/26 06:36:09
>minoさん
お、おけですか?いいよね。ベタっていいよね。
思いもよらないストーリーが展開されるので、眠っている自分の頭に嫉妬w
や、普通に書くのは無理ですよ…;これでも自分一杯一杯;
ええ、こういう形もありだとおもいます。
>望さん
皆さまベタスキーで嬉しいな!w
ほんともう、車のにーさんがぶっきらぼうに少女を甘やかしてる様がうひゃあでした。
や、もう、か、可哀想な脳内ですよ^^;
>サリッサさん
すごく早かったですね~。よく脱線しないものだと思いました…
そうですね~。我ながら今回の夢はなかなかだったと(おい)。
狙って見られないのが残念なところで(だから、おい)。
サリッサ
2009/11/26 01:06:39
半端ないスピードで汽車が回ってる光景を想像すると笑えます^ ^
コメディ要素もあり、なかなか面白い夢ですね。
望
2009/11/26 00:36:24
あああ、ベタ上等です!大好きであります!
うっかりものすごく惹き込まれましたよ~!!
設定に惚れました!切ない話が大好きなのです~!
純粋な少女とぶっきらぼうな車、素敵な組み合わせだと思います。
素晴らしい脳内だと思いますよ☆(*^_^*)b
mino.
2009/11/25 23:46:05
いや、いいんじゃないでしょうか。ベタ上等。
というかさ、ちゃんと二転三転あるところが素晴らしいです
よね! これ、普通に書いてよー!! そして読ませてよー!
年老いたおばちゃんのお願い、いつか聞いて(笑)?
うん、こういうしあわせのかたち、もアリだよね。