どんぐりやボタンとか

ケニー

おれはよく浜辺や森の中、あるいは道端などで、落ちてるものを拾う。例えば、どんぐり、ボタン、貝殻、石、ちびた鉛筆、鳥の羽根、何かの部品、錆びた釘、などなど、ちょっと自分のセンサーに引っかかるものなら何でも。そして、それをコレクトして、部屋の棚の中にしまってある。

そんなふうに集まった自分の棚の中にある記憶や思い出、もしくは、新しい体験や、これからしたいことなんかをみなさんにシェアするブログです。

夏の地図

その他

みなさんは、自分の年に実感ってある?
なんか、30後半くらいから目の前のことに一生懸命になってたら、ありゃ?いつのまに40超えてんじゃん?って感じ。
色んなことが少し落ち着いて、これからはもっとしっかり自分のやりたいことにフォーカスしていこうと思った矢先に、脱腸手術。。
手術終わって、よし、再開しよう。としたら今度は椎間板ヘルニア再発。。
オーマイガーでございますねー。


まあ、しかし、そう言っててもしょうがないので日々、リハビリをして、今日、6日ぶりくらいにようやく外に出れた!
というのも、うちは玄関入ってすぐに階段なのね。
その階段の上り下りが出来なかったからさ、ずっと家にいるしかなかったのよ。
でも、、昨日から階段の上り下りも少しづつ練習して、少し上手くなってきたから、今日外に出ることをトライしてみたの。

久しぶりの外の世界はすっかり春で晴れててとても気持ちよかった。
ゆっくりゆっくり杖つきながら歩いて1ブロック先のカフェにコーヒー買いに行ったよ。

しかし、帰ってきて、大誤算!

コーヒー片手に階段上れるか自信がない!
でも、右手に杖持って、落ち着いて、とてもゆっくり上ったら、しっかりのぼり切れた!


うむ、、今日は大冒険だったなぁ。

店員のお姉さんに「早く良くなってね。」って言われて嬉しかったなり〜(^-^)



んで、年についてたまに思うのはさ、人って年取ってくると「妖怪」になっていく人がいると思うの。


例えば、おれ様的オヤジ。
そうゆうオヤジってさ、日本にいっぱいいるじゃん。
それって妖怪の類いだと思うの。
自分の立場や財力にあぐらかいて、偉そうにしてみたり、人を見下したり。
妖怪ハゲおやじ。
アメリカにも違う類の妖怪はたくさんいる。

あと、おっさんたちだけじゃなくて、おばさんも妖怪化してる人っていっぱいいるじゃん。
何をどう勘違いしてるのか、プライド高くて、自分はなんでもわかってるような態度で、人を見下したり。
妖怪クソババア。

それって、年齢が高い人たちの方が多いけど、まだ30代とかでもすでにそうなってる人もいるよね。


そうゆう人と、日本でもアメリカでも何人も出会ってきてさ、ちょっとおれの中で反面教師になってるの。
なぜ?妖怪になるのかな?って考えることがある。

例えば、もし、人が「自分はあなたより偉い。知識も経験もあるし、自分の方が上なのだ。」と思い込んでいたとしよう。
そうするとさ、頭とか心の中に、学ぶためのスペースがとても減る気がするの。
新鮮なものを入れるためのスペースが、「自分はわかってる」という驕りで埋まってしまうから。
そうすると、頭の中も心の中も、新鮮なものごとじゃなくて、エゴや奢りやくだらんプライドなどというものがますますはびこって育ってしまって、すると更に新しい学びは入る余地がなくなっていく。
その悪循環は、わりかし早く人を妖怪にすると思うの。
大きく育ったそのエゴとプライドと傲慢は、やがて頭と心の中を支配していく。


んで、例えば、そうゆう人が間違ってる場合に、本当はこうなんですよ。と事実を伝えるのって、すごい面倒じゃん。

一回、その人の凝り固まった思い込みを外してあげる(または柔らかくほぐしてあげる)作業をしてあげて、さらにその人の「自分はあなたより上だ」というプライドを傷つけないように(そこに触れてしまうと余計な感情が発動してさらに事実を受け入れるためのスペースを塞いでしまう恐れもあるから)言葉を選ぶ必要もある。
そんなこんなで、たった一つの事実を伝えるのに面倒なややこしい手続きが必要になる。
まるで、お役所のように、まずは思い込み窓口へ行って思い込みモンスターを重曹で溶かして、その次にプライド窓口へ行って、、、待たされて、、、んで、ようやくプライドモンスターをなだめて褒めてすかして、というように。


素直な人の場合だと、めちゃくちゃ簡単で話が早い。
余計なものがないから、それ勘違いだよ?ほんとはこうだよ。と伝えると、
「あ、そうなんだ?知らなかった! 教えてくれてありがとう!」で、話が済む。
めっちゃシンプル。



例えば、自分よりももっと若い人と接する機会もあるじゃんね?
仕事を教えることもあるよね。

当然、おれの方が彼/彼女よりもずっと経験もあるし、何かの仕事をやらせたらおれの方が上手くやるだろう。
しかし、それってただ単におれが長く生きててたくさんのことを経験して慣れてて、色んなことに対応できる力が身についただけであって、おれが偉いわけでも何でもない。

んで、いつも思うのが、おれが彼/彼女らから学ぶこともめっちゃ多いと思うの。
新しい情報、新しい価値観だったり、その人特有の考え方や感覚であったり、おれの知らないことを若い人はたくさん持ってる。
もちろん、逆もまた然り。

そりゃ当然で、すごく極端にわかりやすく例えると、生まれ育った時代が違うのは、アメリカ生まれ育ちの人と日本生まれ育ちの人の違いと同じようなもんだと思うの。
お互いの国の文化や価値観ってわからないじゃん?

じゃあ、今の時代のものは過去の時代のものよりも価値があるのかというと、それは比べることの出来ない(または必要のない)ことだと思う。
もちろん、進歩してる考え方とかはあるから、それは良いことだけどね。


人は料理人であれ。と思うんだよね。


本当に料理が好きな料理人ってさ、例えばジャングルの奥地の原住民が昔から食べてる調理方法にも興味を持つし、パリの最先端の調理方法にも興味を持つと思うんだよね。
「おれの料理は完成してる。」と思った瞬間から、その料理人はつまらなくなって、とたんに鮮度が落ちていく。

本当の料理人は、田舎の料理にも、新しい料理にも、いや、料理以外からのことから、自然からも、いつも何かをスポンジみたいに学ぶと思うんだよね。

だからいつも無知なんだ。

つまり、頭と心の学ぶためのスペースは、いつも新鮮なものを受け入れるために、しっかりと空けてあるんだ。
そこには何も入れていけないことを知っている。
そこに驕りとかエゴとか凝り固まったプライドとかのガラクタを置くなんて、もってのほかなんだ。



こないだ、ハタチの男の子に、セントラル・パークの向こう側の八重桜は手前のソメイヨシノが散った後に咲くんだよ。と教えてもらったの。
その子は桜や草花が好きで詳しくて、おれは自然に興味はあるけど無知だから、その子の話は興味深いのね。
そのことを知り合いの年配の人に言ったら、彼女はちょっとバカにしたように笑ったのね。
つまり、おれが自分よりも20歳以上も若い人から何かを教わったことが恥ずかしいことだ、とでも言うように笑ったのよ。


いや、おれは全く恥ずかしくないけどなぁ。ってその時に思ったのね。
だって、おれが知ってること、わかってることなんて、この世界の1割どころか、1mmにも満たないよ。
わかってることなんて、自分が猫が好きで、ダラダラごろりんとしてる眠たそうなふとっちょの猫のやわらかなおなかに顔をぐりぐりとうずめたい!!と思ってるということくらい。


そして、知らないからこそ、面白いと思うの。
謎やわくわくがあると思うんだよな。
まるで、ハイロウズの「夏の地図」のように。


https://m.youtube.com/watch?v=fjE0VpgOGVw&pp=ygUY44OP44Kk44Ot44Km44K644CA5Zyw5Zuz




  • ケニー

    ケニー

    2024/05/06 22:45:55

    べるさん、

    うん、きっと人が妖怪になっていくのって、自分では気づかないんだと思うの。
    だから、べるさんみたいに、自分もそんなとこあるのでは?と自分を見ることも大切だと思うんです。
    たぶん、おれも妖怪化してる部分があるかもだし。

    うん、おれなんて、iPhoneのこととか全然わかんないからしょっちゅう若者にきくもん!
    マジでわかんない、教えて!って。

  • べる

    べる

    2024/05/06 16:18:27

    あー、昨日10年ぶり位に会う友人と食事してきたんですけど、ちょっと「妖怪」になってて残念でした。決めつけたり、ちょっと人を見下したところが出てきててびっくりしたし、話してて疲れました~(^^;

    でも自分にもそういうところがきっとあると思うし、気を付けないとですね・・・

    でも若い人の知識と頭の柔軟性って貴重だと思います。自分じゃ発見できない事が多いし、教えてもらって自分の仕事が楽になるなら、変なプライドいらないと思いますww

  • ケニー

    ケニー

    2024/05/04 10:29:42

    Machatte さん、

    まあ、欧米の人たちの日本やアジアについての誤解や偏ったイメージはしかたないですね^_^
    日本人も欧米に偏ったイメージ持ってるし、まあ、生まれ育った国じゃないとわからないことだらけで、表面的なイメージだけになっちゃいますよね。

  • machatte

    machatte

    2024/05/04 05:51:22

    日本は割とネットしか情報ないからかカナダに行く前とかラインとかで
    だいたい日本の年上の人から間違った情報を自分は正しいお前は間違ってるみたいに言われたことはあります( ゚Д゚)
    実際に自分で体験しないとわからないし、自分で体験しても他のよく知ってる人から
    教えてもらったら、より正しい意見や情報に近づく気がします

    何歳になってもずっと新しい情報を受け入れるスペースを開けておいて
    物事の本質を見れたらいいですねー

    それにこちらの日本の情報やイメージもまだまだ、だいぶ偏ってるなって思いますw

    来る前は私も少しはカナダはこうだってイメージあったんですが
    人間の基本的なところは一緒だし、習慣とか少しの価値観に違いはあっても
    知らないところだらけなのでお互い様だなとww

  • ケニー

    ケニー

    2024/05/03 23:17:54

    ルルルのルさん、

    なるほど〜。
    わかったようでわからないことも多い。
    確かに!

    例えば、今、わかった〜!って、ほんとに100%わかったように思えたとしても、次の日にその自分がわかったと思ったことを朝の光の中で見てみると、また違う印象になったりするもんね。

    うにゃうにゃ。

    そうだね、なんてことない公園のすみっこで列になって歩いてるアリさんたちも、遥か彼方の星たちも、同様に興味深いのだね^_^

  • ルルルのル^^

    ルルルのル^^

    2024/05/03 22:45:39

    うんうん

    知らない事だらけ、、興味津々、、世界は不思議で満ち溢れていて

    毎日が発見で溢れていて、だからいくつになっても、、楽しくて仕方ないです

    一つとして同じものは無い、、

    昨日の自分はもう今の自分とは少し違うし、、

    好奇心が、止まらない

    何でだろう?って考えたら、、わかったようでわからないことも多い

    筈なのにね、、