人喰い植物
僕は彼女を取り込んでしまいたくなった
彼女を独り占めしたくなった
誰にも触れさせぬ、誰にも触れぬように
逃げ惑う彼女を、僕は醜いこの手で
絞め殺してしまった
「貴方が望む世界を作りたかったはずなのに....今は貴方はいない...
孤独へ逃げたんだ、また捕まえなくちゃ、あは、あははははははははは」
自分が犯した罪を認めず、ただ迷い縋り
心のハケグチを探し、狂った僕よ
培うものなくして、絶え間ぬオモイハ切なく
飛んでいく、者達に、別れを告げはしないと
「逃がすもんか、捕まえて、放さない、君を放さない、手放すくらいならいっそ...」
殺しは罪だと人は言うけど、それは誰が決めたの?
欲望、絶望、希望、
すべてが許されたなら、誰かが困るからじゃないの?
私を一人にしないで、一緒に歩いていた
正直に話したら、伝わるのこの気持ち?
どうせ伝えたとしても、分かってくれるはずは無い
ならば、貴方を私の一部に変えてしまおう
そうすれば貴方と離れずにすむはずよ
「捕まえた...」
鏡音リン@初心者
2010/06/13 17:58:15
狂愛…
狂おしい程愛しくて
狂おしい程憎くて
そんな狂気に満ちてしまった愛を
綴るのは私も好きです。
「私」の「貴方」への溢れすぎて歪んでしまった
愛情がじわりじわりと伝わってきて
最後にぷつん,と何かが途切れる音がした気がしました。