僕のノーコンをControlしないで下さいっ!!

thz夢櫻

徒然なる侭に・・・w

シズイザSS1(※腐注意)

小説/詩

腐です。
苦手な人はバックプリーズ☆





折原臨也はいつもどうり仕事を終え、いつもどうり帰り道を浮かれた気分のまま歩き出した。
エレベーターを待ってる間、次の展開を予測しながら笑いが堪えられない様子で鼻歌となって廊下に響き渡っていた。
その数秒後。
エレベーターの扉が音をたてて開き、今見たくなかった顔が目の前に現れた。

「シズちゃん・・・」

平和島静雄の姿を見、今日彼が自分に会いに来た理由が見付からず、自分の仕事の内容の一部が漏れたか?とも思ったがぬかりはない自信があったので気にしない事にした。
彼はいざという時に勝手に役立ってくれればいい。丁度良い駒。それ以上も求めないし、それ以下にも成り得ない。

「・・・なんで君がここに居るのかなぁ?」

今、臨也が出てきた扉の向こうには人が倒れている。
見られたらややこしい事に成るのは解っていた。
だが目の前の男を丸め込むには余りに容易い事だ。
臨也はフと笑みを浮かべ、静雄の長身をすり抜けエレベーターに乗り込む。
【1F】のボタンを押し、【閉】のボタンを弾く様に軽くプッシュする。
扉が閉まるのと同時に静雄が振り返るのが見える。
そして音をたて、扉が再度開き始める。
彼が腕を扉に挟んだ音だ。
何も言わず臨也の乗り込んだエレベーター内に入って来る。

「俺の質問には答えてくれないんだ」

密閉された空間で声だけが木霊する。

「・・・このビルに入るのが見えたから」

「え~w聞こえないwってかそれ答えに成ってないw」

「・・・・・・ッ」

静雄が顔を伏せた。
いつもと違うリアクションに臨也の興味心が注がれる。
長身の彼の顔を覗こうと屈んだ瞬間、臨也の身体は軽く後ろに跳ね飛ばされた。
ガゴンと個室が揺れる鈍い音。
覆い被さる大きな影。
唇に広がる柔らかくて暖かい感触。
全てが臨也の思考を遥かに裏切っていた。
唇がゆっくりと離れてゆく。

「・・・ちょ・・・何やってんの?冗談キツイよ?」

口元を袖で拭いながら訳の解らない男に問いただす。

「冗談でこんな事が出来てたまるか」

ああ・・・俺、シズちゃんのこういうトコ苦手だわ・・・
そんな事を1人ごちながら
彼なりに静雄を推測してみる。
そしてクスリと笑い、
静雄の首の後ろに手を回し後頭部をフワっと撫でた。

「こんなトコでやる事じゃないでしょw」

臨也は爆笑しそうな自分を堪え震える声でそう彼に告げた。
エレベーターの扉が開く知らせの音がし、その長身はゆっくり臨也から離れる。
別れを惜しむかの様に。

「誰も入って来なくて良かったねぇ♪」

少し肌寒い空気が個室の中に勢い良く流れ込む。
そしていつもの町に2人は消えていった。
そう、何事も無かったかの様に。