デッドエンドの思い出
この、吉本ばななさんの短編集の表題作、『デッドエンドの思い出』、
状況は違えど、
個人的に恋についてしんどい思いをした直後に手に取ったので
思い出すと辛くてページが先に進まず、そのまま放置してしまっていましたが
本棚眺めて、そろそろ続き読んでみようか、と
再読、チャレンジ。
なんだか、わたし、主人公のミミと似てるところあるのです
はたから見たら、それおかしいよ、とか何と言われても
ぼーっと、信じて待ってしまうところとか
本当は不安なのに、
幸せだったときのことを思い出して自身を安心させようとして
なんでもないふりして毎日をおくろうとしてしまうところとか。
でも、ミミみたく最後に確かめに彼の家に行ったりする勇気は
わたしにはなかったけれど。
ほんとうとうのところはわからないけど。
というか、そんなストーカーめいたことはしたくない、
っていう、変な意地。
・・・そんなこんな、なので、
他の作品より、余計に感情移入して読んでしまいました。
ミミちゃんは、家族の温かさに恵まれていたこと、
それに、西山君との出会いで、前を向くことが出来たんだなぁ。
ちょっと、ミミちゃんが羨ましく思うけれど
ミミちゃんの人柄が、こうして、温かい人たちを惹きつける
魅力でもあるのだろうなぁ。
・・・とか何とか思いながら・・・
わたし、待つだけの恋、受け身な恋はもう、
次は絶対しないんだ。
と、強く思うことができた。
(とはいえ、恋、絶賛、お休み中ですけどね。)
それにしても、思うのは
男の人は、理由は何であれ
彼女を傷つけないために、事実を言わず自然消滅に持っていく、
というのはエゴでしかないし優しさでもなんでもないし
ずるい、というより、せこい。ただの保身だ。
男らしく正面向いて、キッパリ振って下さい、と思う、
ミミやわたしみたいな子もいるんだから。><。
あぁ・・・高梨・・・(もう、呼び捨て)大嫌いなキャラだな・・・
今年、読んだ本の中で一番、嫌いな人物かもなぁ・・・(笑
・・・なんて言うわたしは、
尾木ママのように、嫌いな人がいない、なんて人には
なれそうにありません。。。
読後は、心にすーっと、風が吹きぬけていくような感覚で。
とても、慰められた思いです。
ばななさん、ありがとう。
巻頭、『藤子・F・不二雄先生に捧ぐ』、とありました。
この、デッドエンドの思い出、の中で
「幸せというと、何を思い浮かべるか」
という会話の中で、
「のび太くんとドラえもんを思い出すな。」
と答えたミミ。
あの、一見、不思議な関係なのに
心地いい距離感こそ、幸せの空気感、ということなのかな・・・
なんとなく、思います。