なんだったんだぁ~~
参りました!
日本の製造業の底力を見た気がした!
ウチは台湾本社の製造業、創業40年近い会社
で、今では実質的には中国、上海で設計から製造までやっとりま
更に新規分野に乗り出すことになって
その新しいアイテムの設計も基本的には上海でおこなう
んで、私はその道の経験者ってことで去年この会社に来たわけだ
そして私の仕事は中国の技術者の指導
つまり彼らは今まで別分野の機械を設計してたから
この分野の特殊なポイント、ノウハウを伝授するってこと
だったハズが…
ずいぶんとコミュニケーションに悩まされてきたんだけど
言葉の壁がとても大きかった、、、
と思ってた…
でも、実は基本的仕事力の差だったりしたんだな
まず今年の初めに中国語に堪能な日本人、日本語に堪能な中国人技術者がリストラされた
そのあとを継いだのが日本語にあまり堪能でない通訳
ここん所で言葉の壁により意思疎通が困難なんだと考えてた
んが、この通訳がやめて新しい通訳が雇われた
この人の日本語能力が高くて言葉の壁がかなり崩された
でも、中国の技術者との意思疎通は全然進歩してない
その原因は意外なところにあった
原因が彼らの設計レベルにあったとは気がつかなかった
今まではコミュニケーション不足でこちらの意図が伝わらなくってトンチンカンなアウトプットになってるもんだとばっかり思ってた
だがしか~し、アウトプットは一向に改善されないのだよ
俺「なんでこんな風にしたの?ここは何kgくらいの力に耐えるの?」
相手「十分耐えることができるハズ」
俺「だから何kg?」
相手「何kgかは分らないけど大丈夫」
俺「何kgまで耐えれるかわからないのになんで大丈夫って言えるの?」
相手「だって●●社の機械がこんな風な構造だった」
俺「ってアレとコレぢゃ材質も寸法も全然違うじゃん」
相手「でも大丈夫!」
俺「イヤ現に荷重に負けてるし」
彼らの今までの仕事のやり方も分析してみた
その設計と行ってる仕事のほとんどがコピー作りだった
オリジナルの設計と呼べるものはほとんどなかった
なのでまったく新しいものを自分らの力で作りだすという経験がなかったわけだ
なので基本的な事として話の前提部分がスッポリなかったりする
本社のエライさんと話をすると「そーゆーノウハウも指導してやってほしい」
イヤイヤノウハウじゃなくって基本だって
俺が教えることじゃなくってセミナーにでも行けよって話
そーか大学か高校ん時の教科書持って来て読みなおせって話
こんな観点からもう一度全体を見直すと…
根本的にヤバいことになってるぞ、と
特に一番ひどかったのはソフトウエア
ウチの機械って割り込み処理が半端ない
つまりおんなじ状況が再現できる可能性が極めて低い
だからありとあらゆる状況を想定してのテストなんて事実上できない
ってことはどこにどれだけバグがあるかわからない状況!
こんなまともに動かないの製品として出荷なんて出来ないって
とも言ってらんないんで荒療治ってか突貫工事だっ!
基本的にやり直さなきゃなんないとこはしゃーないとして
後はつぎはぎでゴマかすことに・・・・
はぁ、、、マトモなものを作るのは次のプロジェクトからだなぁ
そー考えると一応の基本的な事は1~2年で身に付く(身につけさせる)日本企業の新人教育ってのも大したモンだなと思えてきた
横向き
2009/06/03 09:03:09
誤解を生むか書き方だったかも知れませんが
本意は中国技術者のレベル云々ではないんですよね
彼らのおかれている環境とコレまでの仕事の内容がそーさせているんですよ
技術者も所詮人間ですから環境に大きく影響される
今現在までの経験に大きく影響される
この辺のことなんですよね
=月夜=
2009/05/28 09:36:18
お国柄ってあるんですよね^^;;;;
日本人はやっぱり勤勉だし真面目だしそこってすごいことなんですよね^^
空
2009/05/27 23:04:58
いろいろ大変だったみたいですね!
言葉の壁よりその会社の教育の壁もとても大きそうですね
堪能な通訳に教育も期待!!