Nicotto Town



働き方改革って本当にむずかしいものだってお話

ゴールデンウィークに天皇の退位と即位があって改元のお祝いで10連休。だけど、フルに10連休だった人たちは4割くらいだった。一部上場企業でもオフィスのお留守番で交代で出ていたようだし、各種交通機関や飲食業、小売業、サービス業などはほとんど休みが取れなかったという。ヨーロッパみたいにクリスマスには町中はほとんど開いてるお店がなくて、開いていてもぼったくりかと思うほど高いなんてことはなくて、日曜日が10日続いた感じだったよね。みんながみんなそうだったかはわからないけれども。

2014年8月13日にニューヨークタイムズは働きづめのシングルマザーの記事を掲載した。

Working Anything but 9 to 5

https://www.nytimes.com/interactive/2014/08/13/us/starbucks-workers-scheduling-hours.html?searchResultPosition=1

「あなたを支配し、社会を破壊するAI・ビッグデータの罠」キャシー・オニール著によると。

"彼女の名前はジャネット・ナバロ。スターバックスでバリスタとして働きながら大学に通う一方で、4歳の子どもの世話もしている。絶えず変化するスケジュールに振り回され、時にはクロープニング(註:クロージングとオープニングを任されることからの造語=clopening)も任されて、彼女の生活はぎりぎりの状態だった。通常の託児サービスでは間に合わず、大学を休学するしかなかった。それでも、仕事以外の予定を入れることができない。これは、彼女に限った話ではなかった。米国政府のデータによれば、フードサービス業に従事する労働者の3分の2と、小売業に従事する労働者の半数以上が、直前1週間以内のスケジュール変更に振り回されており、1~2日前に急に言われて、交通機関の手配や子守の確保に奔走することもすくなくない。”

この記事ではスターバックスの他にもいくつかの大手企業が名指しで書かれており、大手企業数社はスケジューリングの慣習を見直すと発表した。クロープニング勤務をなくして、人員の最適化を緩めるようにソフトウェアのプログラミングを変更すると約束した。

といってもそれでは解決しなかった。

"ところが、1年後、スターバックスはこの目標を達成できずにいた。ニューヨーク・タイムズ紙の追跡調査によれば、クロープニング勤務をなくすことさえできていなかった。厄介なことに、最小限のスタッフで切り盛りすることが社風として染みついてしまっていた。たいていの企業で、マネジャーが受け取る報酬は、勤務時間あたりの利益で測定されるスタッフの勤務効率によって決まる。マネジャーは、スケジューリングソフトウェアの助けを借りることで、営業成績の数字と自分の給料を押し上げている。役員がマネジャーに手を緩めるように伝えたとしても、多くのマネジャーは抵抗するだろう。それまでに教えられてきたことすべてに反するのだから。しかも、ある従業員から聞いた話によると、スターバックスでは、与えられた「労務費予算」を上回ったマネジャーは地域マネジャーから注意を受けるそうだ。それでは、白旗をあげたくもなる。1週間前までにスケジュールを知らせるという企業の誓約に反するとしても、誰かのスケジュールを動かすほうが簡単だ。スターバックスのような上場企業のビジネスモデルは、純利益を出すことを目的として構築されている。それは社風にも報奨金にも反映されており、昨今は業務ソフトウェアにも反映されつつある(スターバックスのように、ソフトウェアの微調整がされるにしても、結局、利益を増やすように調整されるのが落ちだ)。”

日本の企業も同じような状況にある。ファストフード店やコンビニ各社は労働者を集めるのに苦労しており、ひとりで店を切り回すワンオペレーションなどが発達して問題視されている。
企業の利益を削ればいい話なのだが、利益の追求をAIに任せると労働者は機械のように扱われる。ってことなんだよ。




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