私はあなたのような人が嫌い
「みんな違ってみんないい」とかいいながら、
自分と違う人の存在に向き合おうとはしない人。
「感じ方は人それぞれといいながら」
それぞれの感じ方の違いを受け止めようとしない人。
そして、自分の器に入らないと見限れば、
すぐにポイと切り捨てる人。
あなたの「多様性の尊重」は、
自分を守るための方便にすぎない。
「あなたはあなた、わたしはわたし」と言っているにすぎない。
それを上品な言い回しで伝えただけ。
自分の器の中に入らないもの、入れたくないものを、
「多様性の尊重」という言葉でもって、
見ないように、触れないように、関わらないようにして、
そう、無視して、いつか自発的にご退席いただくための方便。
いやなものには耳をふさぐ。
そういう、ふてぶてしい「弱さ」や「やさしさ」が嫌い。
私なら切り結ぶ。
まず、切る。
あなたが私とは違うのはどこか、なぜか。
違いの違いたる由縁を、
意識のメスで切開して、
その違いの源をなんとか見つけようとする。
その上で結ぶ
違うあなたと私が、
しかし、言葉を切り結ぶことで生まれる実りを、
異なる二人がいることで初めて得られる豊かさを
結ぼうとする。
私は、そういう人。
私は、いやらしい「やさしさ」が大嫌いな人。
だから、私は待っている。
2010/01/25
安寿