glycogen

チベットからネパールへ1

レジャー/旅行

6時半起床。
今日、ネパールに向けて発つのだ。
雨が降っていたので、ヤクホテルまでの道がちょっと大変だった。
8時にランドクルーザーに前金を払い、乗り込む。
ネパールまでは前金400元、最後に380元。
ゴルムドに戻るのとほぼ同じ値段だが、こちらは途中で少しは観光できるのが嬉しい。
ほかの人たちが急ぐ旅なので、あまり寄れないのは残念だが。
親しくなったお姉さんがパンを差し入れてくれた。
Sさんも病をおして見送りに来てくれた。
ほかの人たちも。
ありがとう。

ギャンツェに着いたのは4時ごろだった。
車のブレーキの調子が良くないらしい。
運転手は修理に行くので、私たちは6時まで自由行動。
思いがけず白居寺に行けて、嬉しい。
といっても2時間弱しかないので大集会堂とマニ・ラカン、パンコル・チョルテンしか見られなかったが、私はパンコル・チョルテンを見たかったので嬉しかった。
パンコル・チョルテンというのはギャンツェにあるチベット最大の仏塔だ。
この中には小部屋がたくさんあり、壁画や神様の像が数え切れないほどある。
像は新しく、頭でっかちでまるでビックリマン大集合だったが、現代に生きる信仰を見るようでほほえましい。
ここも修復の途中だったのか、裏にはビックリマン像の元が半分色を塗られたり乾かしたりの状態でいくつも置かれていた。

マニ・ラカンというのは寺の周囲に作られたマニ車の集団のこと。
中に経文が入っていて「オン・マニ・ペメ・フン」と唱えながら1周まわすと1回お経を唱えることになるという奴がずらりと並んでいるのだ。
八角街にもあったが、これがあるととりあえず右回りに回りながらぐるぐる回さずにいられない。

集合場所に戻ると、ここで夕食にするという。
ギャンツェはチベット第3の都市のはずだが、たいした店はなかった。
今日はシガツェまで行かないといけないのだが、着くのは遅くなりそうだ。
運転手はいい人で、あれこれ面倒を見てくれる。

シガツェに着いたのは9時過ぎ。
宿はチベッタン経営のテムジンホテルだ。
ちょっとうるさいし、我々の部屋はどうみても従業員用だが、どうせ雑魚寝なのだ、どこでも一緒。

今日の景色はすばらしかった。
昼ごろに見たヤムドゥク湖は素晴らしかったし、途中の景色も本当に良かった。
湖のそばには石の塚があり、そこにはたくさんのマニ石が置かれ、タルチョという経文を印刷した旗が万国旗のように翻る。
このヤムドゥク湖は山と山の間にできた湖なので、どの地点からも全景を見ることはできないのだという。
とても深いので、水の色も恐ろしく青くて、緑色。
氷河も見た。
白い中にいろいろな筋が通っていて美しかった。
氷河の端を足で踏む。
だが、氷河は危険なのだそうだ。
どこが緩んでいるのかわからないので。

ランドクルーザーはそれなりに広いが、人数も多いので運転手席の隣に2人、後ろに4人乗るのでぎゅうぎゅう詰めだ。
私はO君と助手席に乗っていたが、実は私、車の振動に弱い。
揺られていると、すぐに眠くなってしまう。
ヤバイほど寝つきがいいのだ。
O君は重くて大変だったらしい。すまん。

だが起きていると後ろのW大の二人のおしゃべりを聞き続けることになり、苦痛なのだ。
この二人、どんな景色が外に広がっていようとも、関心はもうすぐある大学祭だけだ。
大学の屋台で三宝茶(固めた茶と竜眼と氷砂糖で作る、甘い茶)を出してぼろもうけするんだと。
ラサでたくさんお茶の材料だのそれっぽいアクセサリーだのを買ったので、『俺たちウハウハ』なんだそうだ。
それとネパールへの期待。
というか、クスリへの期待だ。
「カトマンドゥ、葉っぱ、ハッシッシ、イェーイ」
という奇声を何度聞いたか。
「俺たち法科で将来検事」と他人を馬鹿にしていたあの二人、今頃どうしているのだろうか。



  • glycogen

    glycogen

    2010/07/31 06:25:39

    ^^

  • イチゴイチエ

    イチゴイチエ

    2010/07/29 23:51:47

    あっSさんたちお元気になってよかったです♪(*^▽^*)/
    あのパッケージの絵がでっかくなってびっしり…すごいっ((#@▽@;))

  • glycogen

    glycogen

    2010/07/29 08:07:59

    イチゴイチエさん
    日本に帰ってからSさんたちと1度会っています。
    9月始めには元気になって移動できたそうです^^
    私もパンコル・チョルテンに入ったとき、ビックリマンチョコを思い出しちゃった★
    あのパッケージの絵がでっかくなってびっしりあると思ってください。

  • イチゴイチエ

    イチゴイチエ

    2010/07/29 00:17:18

    ネパールに出発、仲良くなったお姉さんがぱんを・・><。
    Sさんもお大事に・・あれっSさんそのあとどうなったの?

    パンコル・チョルテンのビックリマンっておもしろい表現でしゅ
    ビックリマンチョコ思い出しちゃった★

    ヤムドゥク湖の深緑の湖面、描写が迫力あります@@;
    氷河も危険なんですね、きれいだけじゃない大自然の危険さ、気づかされます><

    それにしてもW大のおふたり、嫌な感じですね><

  • glycogen

    glycogen

    2010/07/28 07:23:21

    Rinoさん
    こちらこそお久しぶりです^^
    頭でっかちで派手派手色のビックリマンたちも、薄暗いお部屋の中で見るとなかなかGOOD!  でした。
    あの二人は顔でなく奇声しか覚えていないのですが、今頃お偉くなっているんですかね。
    きっと普段はおとなしい方々なんでしょうね・・・

  • Rino

    Rino

    2010/07/28 03:22:12

    お久し振りです^^;

    ビックリマン像、ビックリマン大集合、
    すぐに想像できて微笑ましかったです(*^^*)

    それにしてもW大の二人。。。
    今頃国の結構重要なポストにいたらどうしようかと不安になりますね
    ビックリマンの天罰が下ってますように~☆

  • glycogen

    glycogen

    2010/07/27 22:34:23

    まあくん
    ま、私も若い頃のことを思い出すと、変な汗が出てきますけどね。
    うお~と叫んで子供に不振がられたりして^^;

    ジョバンニさん
    何もできない時はいくらでも眠れてしまう癖は今も健在のようで、今日は電車で子供をひざに抱えながらぐっすり眠ってしまいました^^;

  • ジョバンニ

    ジョバンニ

    2010/07/27 21:07:41

    どんなところでも寝れる人は強いですよ(^-^)

  • まあくん

    まあくん

    2010/07/27 18:14:08

    ま、若いうちは敵ナシですから。
    彼らも世間の厳しさに涙してる事でしょう。

    せっかく、ネパールまで行ってるのに学園祭?の話・・・・。

    もったいない。

    ・・・でも、それも思い出なんでしょうね。

    自分の若い頃は・・・思い出すだけで冷や汗もんですね。全く。

    ハッシッシ・・・・懐かしい響きで・・・・いやいや。