安寿の仮初めブログ

安寿

これは、ニコットタウンに現れた安寿の仮想ブログです。

合掌、佐野洋子さん

人生

20100915のブログでこのようなことを書きました。

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プロフィールのところにも書いているのですが、
ゆっくりと
ほんとうにゆっくりと
佐野洋子さんの『シズコさん』を読んでいます。
(もう読み終わって、次の本が掲載されています:安寿)

母と娘、
二人の間にある
幾重にも積み重なった愛憎。

捨てようとして
捨てられず
手を差し伸べては
ガブリと噛まれる。
そんな親子の関係。

この本を読みながら、
私はある予感に怯えています。
佐野洋子さんの訃報…。
 (自らのガンを公にしてから、
  もう5年以上になる。)

いいえ、
密かに彼女の死を
私は願っているのかもしれない。
彼女の母がそうであったように。

「おまえが死ねばいい」と…。

そして、取り返しがつかなくなって、
ようやく、人は仏になれる。

人間は恐い生き物だと思います…。

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そして、今日11月4日、
佐野洋子さんの訃報を知る。

「取り返しがつかなくなって、ようやく人は仏になれる」

私という空っぽの瓶の底には、
後悔という名の澱ばかりが溜まっていく。

それが生きていくということ。
私にとって生きていくということ。

今日、私は飲んだくれてしまおうと思います。

  • 安寿

    安寿

    2010/11/07 11:13:59

    >runaさん

    是非、読んでみてください。

    おかあさんが惚けてしまって、
    人が穏やかに変わった時、
    和解は突然に訪れます。

    でも、そのことを
    おかあさんはもう理解できない…。

  • runa

    runa

    2010/11/06 21:38:53

    母と子の愛憎・・・・・。
    私にも似た経験をし、いまだに進行中。
    私も是非読んでみたいと思いました。
    興味深い本を紹介してくれて有難うございます。