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実際に触ってみたい動物その2

ペット/動物

職場を縄張りにしている野良猫がいる。
この野良、人間を半径5メートルに寄せようとしない。
だが今日、私が曲がり角を曲がるとほんの30センチのところでのんびりと日向ぼっこをしていた。
あまりの気持ちよさに普段の警戒を忘れてしまっていたらしい。
それでも今まではすごい勢いで飛び跳ねて逃げていたのだが、今日はあまりの近さに固まってしまっている。
多分彼(彼女?)はここまで人間を近くに寄せた事はないであろう。

私はいつものように「おはよう」と声をかけて通り過ぎた。
目が悪いので普段は気づかなかったが、下半身は毛がかぴかぴに毛羽立ってしまっている。

ああ、こいつに触ってみたい。
強烈に思った。

きっと脂ぎっていてさわり心地は悪いだろう。
触り終わったら手を洗わないといけないだろうし、もしかしたら蚤を移されてしまうかもしれないけれど、それでも一度触ってみたい。
それは特別なことだろうから。