うちにはサンタが来てくれていた時期がある。
取っている新聞屋のおじさんたちがサンタとトナカイのペアになって、事前に渡しておいたプレゼントを配ってくれていたのだ。
２３日から２５日までのいつになるかはその時の配達状況によって変わるのだが、インタフォンが鳴って「はーい」と出て行った息子がサンタさんとトナカイ（でっかい）にきゃーと泣いたり大喜びするのは毎年面白かった。
人手不足でもうずいぶん前に終わってしまったサービスなのだが、そのとき一緒にもらった写真カレンダーは今でも大事にとってある。

だが、そこに載っているのは長男と次男まで。
三男は毎年「サンタさん来るかなー俺も一緒に写真撮りたいなー」と言っているのだが、残念ながらもうサンタは来ない。
今年は「サンタさんにケーキを置いておいてあげようよ。サンタさんどうぞって書いておけばわかるよね。ああ、うちの配達早い時間がいいな。そうしたらケーキがカピカピにならないだろうし。あ、ラップをかけておけばいいのかー」と言いつつ「サンタさんが来たら、ケーキを食べているうちに俺を起こしてね。俺、速攻で起きて一緒に写真とるから！」と頼んでくる。
写真のトナカイはどう見てもでっかい着ぐるみなんだけど・・・彼の想像ではサンタはどんな風にやってくるんだろうか。

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