安寿の仮初めブログ

安寿

これは、ニコットタウンに現れた安寿の仮想ブログです。

ツバメは親指姫だったのね & 歌詞

小説/詩

そうかあ~、

ツバメがニコットマンドラを運んでくるのは、
単なる季節柄と思っていたんだけど、
マジカルツアーの話の流れからすると、
これは『親指姫』を踏まえた物語だったのね。

だったら、私も、昔々の手慰みで少しだけ貢献

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  南の国の私

            昨日 窓辺にとまった小鳥          
            南の国へ渡るという              
              お金があったら すぐにも行くよ  
            鳥の心で飛んでゆくよ            
                                            
            季節の巡りは早いもの            
            もうすぐ冬がくるという          
              空に向かって手を差しのべる      
            私の願いを聞いてください        
                                            
              なくすものなど何もない      
                心は とうにここにはなくて  
              あとはこの身を運ぶだけです  
                                            
              お金があったら すぐにも行くよ   
              鳥の心で飛んでゆくよ            
                                            
            南の国の私                      
            見つめられて素直になる          
            あなたのそばで小さく囀る        
              そんな自分が愛しくて            
            心は とうにここにはない        
                                            
              待っていて下さい            
               もうすぐだから              
                もうすぐですから            
                             


    
註) 昔々のその昔、旧niftyforumにアップした作品です。
   ある曲を念頭において書きました。
   


               初稿 1999/03/20
               再校 2012/04/22

  • 安寿

    安寿

    2012/04/24 00:16:29

    >鳩羽さん

    次のブログで、
    「南の国の私」の続編のような、
    「丘の上の工場」をアップしておきました。

    この二つが描きたいと思っていることは、
    実はかなり悲惨な物語なのです。

  • 鳩羽

    鳩羽

    2012/04/23 22:59:54

    なるほど。

    >「お金」の世界から「お金」とは無縁な世界に飛び立とうとしている語り手
    私が「職業:旅人」になれない唯一の理由。それがお金orz
    そういう共感も、悲しいことに存在しますね。

    ツバメは翼で南へ行ける。
    人はお金で体を運ぶことに慣れている。
    あるいは許された時間内で自力でたどり着くには遠い場所へ、語り手は体を運びたい。

    はぁぁぁぁ~…ますます、旅がしたくなりました><

  • 安寿

    安寿

    2012/04/23 22:42:44

    >鳩羽さん

    この歌詞は、
    歌詞を作る上での
    「鉄則」みたいなものを守ったところがあります。

    ですが、そんな作法の内には収まっていない
    社会の問題を告発するトゲを含んでいるように…、そういう風に作ってみました。

    歌詞の鉄則を守ることで、万人に伝わるように、
    でも、その中に、この社会の悲しさを示唆するトゲが含まれているように…。

    まず、現実の情景描写
      昨日 窓辺にとまった小鳥  
      南の国へ渡るという

    次に心情描写
      お金があったら すぐにも行くよ
      鳥の心で飛んでゆくよ

    この繰り返しが続いた後、一気にサビ。
      なくすものなど何もない
      心は とうにここにはなくて
      あとはこの身を運ぶだけです

    そしてまた、繰り返して、「お金」という現実的な問題が語られます。
      お金があったら すぐにも行くよ
      鳥の心で飛んでゆくよ

    そしてその後は、「お金」の束縛とは無縁な世界が語られています。
      見つめられて素直になる
      あなたのそばで小さく囀る
      そんな自分が愛しくて
      心は とうにここにはない
      
    そして、
      待っていて下さい
      もうすぐだから
      もうすぐですから

    このあたりから、「お金」の世界から「お金」とは無縁な世界に
    飛び立とうとしている語り手の意志がわかるのですが、
    しかし、この詩のスタートにあるように、それは…
      お金があったら すぐにも行くよ
      鳥の心で飛んでゆくよ

    「お金」がなければ叶わぬ願いであり、
    「お金」がないために、
    それはいつまでも叶わぬ夢になりそうな感じがします。

    ツバメは南の国に飛んで行けても、
    この人は「お金」がない、「お金」が貯まらないために飛んでいけない。

    そんな崖っぷちにいる人の思いが、
    自由なツバメへの羨望の形で現れている…
    そんな感じを描こうと思っていました。

    南の国を具体的な国の名に置き換えると、もっとリアルになるかと思います。

    いかがですか?

  • 鳩羽

    鳩羽

    2012/04/23 21:15:44

    「ある曲」が分からなかったため、見当違いのコメントをしてしまうかも…と
    考えておりました。ごめんなさい。

    南の国は開放的で、いつもは閉じ込めてる自分も素直になれる。
    お金があったら、時間があったらと理由はそれぞれなのでしょうが
    旅好きの私としては、とても共感できる詩です。

    >心は とうにここにはなくて
    >お金があったら すぐにも行くよ
    鳥の心で飛んでゆくよ
    繰り返しなのに行頭をずらしてあえて対応させないことで、思考が飛んでるというか
    行ったり来たりしてる様子が思い浮かびます。
    相手のある思い(お願い)は丁寧語で切実な感じですし…そのまま飛んでいきそうです。

  • 安寿

    安寿

    2012/04/22 23:33:45

    >柚羽さん

    うん、
    カエル、ネズミ、ツバメと来て、
    ピンと来ました。

    つまり、小さくなる魔法を身につけて、
    花の国、花の中にいる王子さまと結婚するというシナリオなんでしょう。

    でも、12時を過ぎると、魔法が解けて、
    小さくなれたお姫様は、再び大きくなってしまい…

    しかたないから、翌日からダイエットにはげみましたとさ   ☆\(ーーメ) また夢のないことを…

  • 柚羽

    柚羽

    2012/04/22 20:01:42

     ついでに黒ガチャもその流れの中に組み込まれてるっぽいですね。
     目玉の着ぐるみが、某夢の国のネズミに似てるとあちこちで囁かれてますけどw