安寿の仮初めブログ

安寿

これは、ニコットタウンに現れた安寿の仮想ブログです。

降りて来ちゃいました。

レジャー/旅行

本当なら今頃、
槍ヶ岳-北穂高岳間の大キレットを通過しているはずなのですが、

  降りて来ちゃいました~  (^^;ゞ

だって、天候が不安定なんだもん…。

天気予報では、
9月1日と2日は晴れマークだったのですが、
実際に登ってみれば、
槍ヶ岳から穂高岳にかけての稜線上は、
常に濃いガスに覆われていました。

今回は、岐阜県・飛騨側の双六岳を経由して、
槍ヶ岳に向かう西鎌尾根を登ることにしたので、
槍ヶ岳-穂高岳の上空に雲が湧いていると、
その西側に位置する双六岳へ登る登山道は、
日陰になって常に涼しく、とても登りやすいのです。

ですが、谷を挟んで向かいに見える槍ヶ岳-穂高岳は、
その頂上部分が常に雲に覆われているわけで、
眺望は今一。

それでも9月1日の正午頃、
双六岳の裾野に位置する双六小屋にテントを張って、
双六岳頂上まで空身で往復に出発した際は、
北アルプスの真ん中に位置する三俣蓮華岳-鷲羽岳-水晶岳が、
綺麗に見渡せていたのです。

ところが、
双六岳頂上に辿り着いた時には、
あっという間にガスが山頂を覆い、雨がぱらぱらと。

大急ぎで下山して、
テントに逃げ込んだ2時頃は、もう本格的な雨。

まあ、北アルプスは午後になるとガスが出て、
時に雨や夕立に見舞われるのは、
いつものことなので、
こんなものだろうと思っていたのですが、
問題は、その夜。

午後の雨や夕立は、
大抵夜遅くになると止むのですが、
この日は朝まで時折パラパラとテントを打つ雨の音が…。

夜明け前の3時に起きてみれば、
上空を雲が覆い、時折落ちる雨。
前夜も明け方は雲が残っていましたが、
しかし、月も明るく輝いていましたから、天気は明らかに下り坂。

  う~~ん、降ったり降らなかったりの雨だけど、
  この雨の中、見えない槍ヶ岳に向かって西鎌尾根を登るのはやだな~。
  展望のない稜線歩きだし、
  雨具を着てても汗で蒸れるから、結局びっしょり濡れることになるし…

天気予報では、9月1日/2日の天気が一番良くて、
そこから先は下り坂という予報だったのに、
その1日と2日がこの状況なら、
これから先、天候はもっと悪くなるわけで…。

雨で岩場が濡れている大キレットを越えるつもりはないし…。

  やーめた! 降ります~。
  さっさと降りて、登山口にある温泉に入ろう~!  ☆\(ーーメ)

そうと決めたら、
こんなところに長居は無用。
そそくさと荷物をまとめて、
夜明けと共に下山です。

出発してみてわかったこと。

双六岳のテント場から昨日登ってきた登山路の分岐点までは、
天候が良ければ、とても気持ちの良い稜線歩きなのですが、
この日、稜線上はかなりの強風。

私が歩いていた稜線はガスに巻かれていませんでしたが、
向かいの西鎌尾根はほとんどガスに巻かれていて、
しかも、この風の中を歩いていくのですから、
槍ヶ岳まで辿り着けないことはないと思うけど、
おそらく辛いことばっかり。

下山することにして、正解だと思いました。

そもそも安寿は、
登山前日になると、
登山中の辛さを思い浮かべては憂鬱になり、
登山している間は、
「早く降りたい、お風呂に入りたい」
とぼやき続ける人です。

ですから、
「やり遂げる」とか、
「限界に挑戦する」気はさらさらなし。

初めから覚悟していた以上の辛さに耐えてまで、
山頂に辿り着かなくてはいけない理由は何もありません。

それに、
ここから下山すれば、
下山口には温泉もあるし、
汗を流した後、バスが出るまでの間、休憩用の大広間で、
   「ぷしゅっ!」
と水分補給もできる…  ☆\(ーーメ)

とはいえ、
山から降りれば降りるほど、
天気は回復していくわけですし、
双六岳から笠ヶ岳に向かう稜線はガスに巻かれてなかったので、
麓からでも綺麗な眺めを見せ…
ちょっと残念な気がしないでもなく…

 でも、まあ、仕方ない。

このルートはまた来年挑戦と言うことで、
今年の山旅は、例年のより早いけど、これでおしまい。

そろそろドイツ語の勉強を始めないと、マズイんです。   ☆\(ーーメ)

  • 安寿

    安寿

    2012/09/03 14:54:38

    >∞風∞さん

     …引き返す勇気…

    というよりも、
    早く温泉に入って、
    水分補給する誘惑の方が、大きかったような気が…  ☆\(ーーメ)

  • 安寿

    安寿

    2012/09/03 14:53:03

    >紫音さん

    ガスの中で登っていると、
    下が見えないから、
    高度感を感じないんですが、
    どこを歩いているのかわからないまま終わってしまうんですよね。

    道にも迷いやすいし…

  • ∞風∞

    ∞風∞

    2012/09/03 14:06:56

    お帰りなさい^^引き返す勇気も必要ですよね^^

  • 紫音

    紫音

    2012/09/03 12:05:28

    おかえりなさい、お疲れ様でした(^^)
    雨の中の大キレット越えは写真で見ましたけど、
    一度見た後だと、お天気悪いときは越えてほしくないな~と思っちゃいます。
    「山は、街中よりも数段危険です」
    って友人の言葉通り、慎重に判断するのが良いですよね。
    また、時期を見て、チャレンジしてください。
    安寿さんなら、ボヤきながらも、するっとクリアしてしまいそうですし。