行ってみたい時代
お題だが、特別行ってみたい時代はない。
子供時代や若い頃に戻りたいということはないし、江戸時代以前に行っても現代以上に庶民に優しい時代はまずなかろう。
遥かな古代で自給自足も面白いかもしれないが、もうちょっと若い頃から放り込まれないと様々な技能を修得するのは難しそうだ。
未来には絶対行きたくない。
どういう未来にしても、後悔しそうな気がする。
それが素晴らしい未来だとしても、それを見たことでこれからの楽しみがなくなってしまうように思う。
とまで考えたところでもしや長旅ではないのかと気がついた。
短期滞在なら、そうだな。
都会がいい。
多分どこでも農村ではよそ者は警戒されるだろうから。
それとも、風習を何も知らないことを逆に旅芸人のように珍しがられて、しばらくなら歓待してもらえるだろうか。
でも、なるべくなら自由な思想の時代の都会がいい。
安土桃山時代あたりなら交易も盛んだったらしいから、現代人が紛れ込んでも平成という珍しい国から来た外国人、で許されそうな気がする。
そんな時代の町を歩き、路地に入り、人々の生活を覗いてみたい。
きっと今でも変わらないこと、こんなに違うのかとびっくりすることがたくさんあるに違いない。