安寿の仮初めブログ

安寿

これは、ニコットタウンに現れた安寿の仮想ブログです。

アーヘン大聖堂へ その1

レジャー/旅行

2012年10月27日の記録です。

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やったー、ケルンの空は快晴!

そそくさとホステルの朝食を食べ終えて、
小さなリュックサックに日帰り旅行セットを詰めて、
いざ、アーヘンに出発です。

アーヘンは、ドイツの最西端にある街、
ですから、フランスとの国境の街です。

この街にはアーヘン大聖堂があって、
これも世界文化遺産。

そもそもこのアーヘンは、
フランク王国を築いたカール大帝が、
晩年に王宮を移した場所。

つまり、
東フランク王国(だいたい今のドイツの地域)と
西フランク王国(だいたい今のフランス)、
そしてロンバルディア(だいたい今の北部イタリア)に分かれる前の、
中世ヨーロッパの統一王国の都が置かれたところです。

アーヘン大聖堂は、そのカール大帝ゆかりの教会。
彼のお墓は、この大聖堂の中にあるらしいです。

ケルンから各駅列車で1時間弱ほどなので、
アーヘンの街を訪れることにしたのでした。

さて、最初の難関が、ドイツ鉄道の切符自動販売機。
ドイツ鉄道は、日本の鉄道みたいに、
この駅から行きたい駅までいくらと書いてある案内表示が、
自動販売機の上に表示されていません。

ただ自動販売機があるだけで、
すべてタッチパネル式になっており、
どこまで行くのか、                                      アーヘンまで
片道なのか往復なのか、                               往復です
今すぐ出発するのか、それとも後か、                 今すぐ
往復の場合、帰りは何時頃に列車に乗るのか、   夕方5時頃
特急を使うのか、                                        使いません
バーン・カードという割引カードを使うのか、         使いません

…といった事を尋ねてきて、
それらに答えると、
そのルートに該当する列車が、
発車する順番に
発車時刻や到着時刻、
途中での乗り換え回数などを示されます。

示された列車の内、
どの列車に乗るかを選ぶと、
ようやく料金が表示され、
支払いに辿り着きます。

ですが、
この自動販売機は変なところで親切で、
最後の料金を示すところで、
入力した情報とは別のチケットが示されている。

  あれれ~~、なんでだろう~~~。

そして、画面表示のドイツ語をおぼろげながら解読してみると、
ケルンから一定距離までの近郊ならどこでも行ける
土日限定の割引切符がどうも表示されているらしい。
そっちの方が往復切符よりも安いので、
自動販売機が勝手に気を回して、
このチケットを表示したみたいなんですが、
そんな切符のあることなんか全然知らない安寿にしてみれば、
せっかく情報を正しく入力したのに、
なんで目的地までの往復切符が表示されずに、
得体の知れない切符が表示されるのかがわからない。

  そもそも、そんな切符があるなら、
  行き先とか出発時間とか、尋ねなくてもいいじゃないの!

  後ろではドイツ人が、いらいらしながら待っているし…、こわ~。

何回か同じ事を繰り返してみたんですが、
いつも同じ切符に辿り着いてしまうので、
「ええい、もうこれでいいや!」と短気を起こして、
その切符を買って、発車時刻の迫った列車に飛び乗りました。

列車の中で出てきた切符を見てみれば、
案の定、行く先などが何も書いていない。

日時が印字された中距離切符なので、
近郊区間列車の切符のように、
自分で乗車日時を印字する必要はないのですが…、

  そもそもドイツの、
  そしてヨーロッパの鉄道には、
  改札というものがないので、
  使用日時が印刷されていない切符は、
  日時を印字する機械に自分で切符を差し込んで、
  印字しなければなりません。
  この印字がないと、たとえ切符を持っていても違反乗車となり、
  罰金を取られてしまいます。

行く先が示されていないし、
往復切符かどうかも書いてないので、不安~。
車掌さんが廻ってきませんように。    ☆\(ーーメ

  ドイツ鉄道の自動販売機にはいつも泣かされます。

とはいえ、外は快晴。
ドイツではケルンのような大都会でも、
郊外に向かって10分も走れば、街並みが途切れます。
そして、牧草地や森が広がる緩やかな丘陵地帯を列車は走っていきます。
ちょうど北海道のような感じです。

もくもくと水蒸気をあげる巨大な工場が、
地平線の遠くに見えたり、
立ち並ぶ風力発電が丘の向こうに見えたり…。

この巨大な風力発電の群れは、
あたかも『風の谷のナウシカ』の巨人兵が、
丘の向こうに大挙して姿を現したかのような感じで、
アニメオタクの血が騒ぎます。  ☆\(ーーメ

続く…