杭…、悔い…
もうすぐ人死にがある…
なのにその時まで
日常は続いていく…
それがいやだ…
もうすぐ震災がある…
なのにその時まで
日常は…
もうすぐ戦争がある…
なのにその時まで…
震災後ではなく
戦後ではなく
震災前
戦前に私は生きている
それがいやだ…
そして起きてしまった後になって
懺悔と復興を大仰に謳う輩
だが、何を復興するのだ?
この日常…?
その前に
私は杭を打ちたい
地滑りが始まっている
この日常とやらに
人柱となって杭を
悔いがないように
悔いがなくなるまで
何本でも
打ち込んでやりたい…