安寿の極楽入院日記 その8 ☆\(ーーメ)
4月5日(金) 晴れ
6:00 起床。
といいつつ昨晩はなかなか寝付けなかったので、
4時には目が覚めてしまった。
体温36.7℃、体重:ヒミツ
朝の体操をしながら、夜勤の看護師さんを待つ。
今日のナースは■◇さん。
今日は上部内視鏡検査、早い話が胃カメラをした後、退院。
なので、朝は食止め。水は飲んでも良いが、コーヒーはダメ。
正面玄関前のベンチに座って、この日記を書く。
この極楽な入院生活も今日でおしまい。
毎度のことながら、私の入院はリゾートに来ているかのようだ。
こんな入院なら、もっと長く入院したい。 ☆\(ーーメ)
死ぬまで、入院しててもいい。 ☆\(ーーメ)
私が寝ている間に一服盛って、
私の預かり知らぬ内にあの世に送ってはくれないだろうか。
この世に未練はないなあ~。
こんなに和やかで、
日々の営みも毎日同じように繰り返され、
まるで永劫回帰しているかのような時間感覚の中、
ふと思いついたかのように、
あの世に移動してしまったら、どれだけいいだろう。
病院というところは、
実はひっきりなしに患者が出入りしている。
だから、私が正面玄関から歩いてではなく、
霊安室からストレッチャーに乗って運ばれていっても
気がつく人はほとんどいない。
誰も気がつかないまま、
いつもと同じような毎日が繰り返されていくる。
医師やナースにしてみれば、
新しい症例と新しい個性への対応で、
変化に富んだ毎日のはずだ。
それは一流の料理人と似ているところがあって、
毎日天ぷらを揚げていても、
その日入った天ぷら素材や迎える客のタイプや好みに応じて、
微妙に対応を変えていく必要がある。
だが、一人の患者から見れば、
病院とは、「ゆく川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず」。
人は次から次へと変わっていくが、
病院の生活自体はほとんど変化しない。
時折、小さなキッカケで季節の移ろいに気がつくだけ。
そう、今回の桜のように。
1日に入院した時は、まだ花見の桜であったが、
今は無残な姿を晒すのみ。
そして再び、病院の生活は永劫回帰を続けてゆく。
8:00 食事の時間を見計らって、担当の○先生が挨拶に来る。
この時間は患者が病室に戻っているから、捕まえやすいのだ。
もっとも私は朝食待ちだけど。
次回の外来と来週の抜糸について確認。
「どうもお世話様でした」と御礼を述べる。
することがないので、☆☆の『××』を読む。
8:30 再び○先生。肝臓の写真を持ってきてくれた。
白いところはかつて炎症があって凹んでしまったところ。
血管が浮き出ているところは、かつて炎症があったところ。
しっかり肝硬変の肝臓だが、
しかしエコーやMRIを見た限り、
ここまで病変が進んでいるかのようには見えない。
その点で今回、腹腔鏡検査をして、
肉眼で病変を確認した意味はあったと思う。
炎症のデータや血小板の値も平常値なので、
見た目は肝硬変でも、
肝臓の代謝機能はかなりしっかりしている。
だから、病変が進み、
例えば、食道静脈瘤ができてしまうような段階には至っていない。
肝硬変と言ってもまだ初期段階。
しかし、不味そうなレバーだ。 ☆\(ーーメ)
これがガツ、これがハラミだな… ☆\(ーーメ)
9:00 今日の担当ナースは△△さん。
上部内視鏡検査に呼ばれる。
いつもの通り、胃をきれいにする薬を飲んで、
喉の麻酔をかけて、胃の緊張をとる注射を打って、まな板の鯉。
去年と同様、食道静脈瘤はなし。
きれいな食道。
胃に小さなポツポツがあるが、
良性のポリープなのでこれも問題なし。
麻酔が切れる1時間後まで。飲食禁止。
ということで、今回の検査はすべておしまい。
後は会計を済ませて、処方箋と次回の外来予約票をもらって帰るだけ。
なので、着替えて、荷物をまとめることにする。
9:40 ナースの△■さんが来て、
14日分の薬と外来予約票を持ってくる。
会計は10時頃になるらしい。
10時半に朝食が出てくるので、それを食べて帰ろうかな。
今まで手首に巻いていた個体認識バンドを
ナースの△■さんがハサミでカットする。
記念にもらって帰ることにする。
次にこのバンドを巻くのはいつのことだろう。
たいていの人はなるべく先が良いと考えるだろうが、
私としては毎年1回あってもかまわない。
10:00 着替え、片付け、荷作り終了。
後は会計を待つだけ。
ということで、今回の入院記録もここまで。
パソコンをシャットダウンし、日常へと戻ります。
おしまい。
p.s. 自宅に辿り着いて、
まず最初に考えたことは
とりあえず、ビール ☆\(ーーメ)
安寿
2013/04/28 20:24:51
>うとうとさん
私は最近しばらく入院してなかったので、
今回の入院は良い骨休めでした。
また入院したいなあ~ ☆\(ーーメ)
うとうと
2013/04/28 16:45:20
4年の間に2ヶ月と2ヵ月半の計4ヵ月半を病院で暮らしたので・・
安寿さんの入院日記はちょっと涙モノでした。
あの世に移動したら・・とりあえず、ビール!?