学校でやってしまった失敗
息子の話です。
彼は小2の時、ビニールに入ったパンツとズボンを持って帰りました。
やらかしたわけです。
しかも下痢便。
『大変だったね』と言って風呂に入れ、洗い物をしていくうちに電話が鳴った。
担任からだった。
「息子さんからお話聞きましたか」
と問われ、
「まだですけど、お世話をかけて申し訳ありませんでした」
と言うと、
「本当に大変でした。トイレから帰ってきたら臭うから『漏らしちゃった?』と聞いても絶対『うん』と言わないし、でも足を見るとうんちが伝わっているんですよ。子供だからそんなの気づかないんでしょうかね。とにかく強引に保健室に連れて行って、トイレからの後始末をしました」
と言われ、ひたすら恐縮したのだが。
息子に聞くと、話は違ったものになる。
彼は算数の時間、前に出て問題を解いていたら急に便意を感じたのだそうだ。
それで先生に「トイレに行きたい」と言ったのに「それを解いたら」と行かせてもらえず、しかも算数が終わっても「最後の人が黒板拭いてね」と言われ、すぐにトイレに行けなかった。
その後走ったが間に合わず、便器を拭いたりしていたら授業に遅れ、しかも先生が大声で「臭いくさい、誰?」と聞いたから自分だと認めることができなかったらしい。
そのあと3年になっても彼は喧嘩の時などに「うんこ」と言われてとても悔しかったらしい。
彼は寡黙で、その時はうまく言えなかった。
数日かけてほかの子にも聞いて概要を知り、担任がかわってからは彼もぽつぽつ話すようになった。
何度も「悔しい」と泣くのを抱きしめたが、担任はもうほかの学校に移っていた。
実は、彼は入学式の翌日にもおしっこを漏らし、その1週間後にうんちも漏らした前科がある。
保健室で新しいパンツに履き替え、新たに買ったパンツを持って保健室に届けるのを、彼は全然恥とは思っていなかった。
それはその時の担任が誰にも気付かれないように、彼のプライドを傷つけないようにと気遣ってくださったお陰だったのだなとつくづく思う。
あの時なぜ担任に抗議をしてやれなかったのかと、今でも思う。
glycogen
2013/06/05 20:07:15
こきりこさん
この彼は担任運が悪いと言うか、去年の先生もかなり変な先生でした。
毎日終わりの会が1時間近くあり、ねちねちとその日のことを振り返っていたとか。
生真面目だけどどうしても忘れ物をなくすことができない彼は毎回槍玉に挙げられ、『そんな態度ではみんなに軽蔑されても仕方ない』と毎日言われ続けたそうです。
そしてそんな話を聞き続けた生徒が彼を軽蔑し、いじめに走ったとか。
この先生には
『世の中には方向感覚がなくてどうしても地図が地図として読めない人がいますね。
そういう人には地図はただのミミズがのたくったわけのわからないものに見えるとか。
彼にとっては、私もそうですが、忘れ物がそういうものなんです。
これは一種病的なもので、本人にもどうしようもないのです。
私は日常生活をまともに過ごすために日々これだけ克明にメモを取っています(と丁度持っていた仕事手帳を見せ)
私らのようなものにはこれだけの努力をしないことには物忘れをなくす事はできません。
彼にとって足りないのは書く力です。
小さい字で細かくたくさん書くことが出来るようになり、常にメモを取れるようになれば、彼も忘れ物が減るでしょう。
それまではどんなに本人ががんばっても無理です。
それは同じ症状で今までずっと苦労してきた私が証人です』
とハッタリたっぷりに説得したら
「知らなかった。今まで彼にかわいそうなことをしてしまいました」
とかなり反省していましたが。
あほらしいですね。
こきりこ
2013/06/04 17:46:00
何て担任なんだ…。
「息子さんから話を聞かれましたか?」と担任最初に聞いたというのは、自分の
非道な対応がバレてないか確認するためだったのかしらと、深読みしてしまいます。
うちの子もゲロ出したことあって、学校にお迎えに行った時は、ありきたりな報告を受け、
私はお礼を言っただけだったけど、卒業式の時、「あの時はほんと大変でした」とクドクド
言われ、先生って案外、根に持つんだなーって思いましたね。
いい先生も多いんですが、残念な先生もいます…。