『きっと、うまくいく』、きっと気に入る!
今日は14週間ぶりに
仕事や作業や用事がない日。
ですので、ようやく家の用事 ☆\(ーーメ) あるじゃんか、用事。
まず、この炎天下を省みず、
両親のお墓に行って、
草を抜き、墓石を拭い、花を添えて、お線香を焚く。
叔父さんが二人ばかりそっちに行ったけど、
仲良くやっていますか…
南無南無…
次に、
お墓参りの帰りに
毎度立ち寄るお寿司屋さんで、
1・5人前ランチのお寿司を食べる。
魚のあらのみそ汁がついて、
900円以内に収まるので、
お得感があってよろし~ ☆\(ーーメ)
そして、家の近くの街まで帰ってきて、映画を見る。
今日の映画は、インド映画『きっと、うまくいく』
ハリウッドを凌駕するボリウッド
(現ムンバイ:旧ボンベイで製作されることの多いインド映画の通称)
その中でもボリウッド歴代興業収入第1位に輝いた『きっと、うまくいく』
原題は「3Idiots」、つまり三バカ。
工業大学の学生三バカトリオが、
権威的な校長や競争至上主義の社会、
だからまた学歴詐称が蔓延り、
好きでもない勉強を続けたり、
出世を期待する家族の圧力や、
学生の度重なる自殺、
女性に対する強姦、
権威にゴマする学生や、
ブランド物で身を固めた物質主義的なチャラ男、
それらを全部相手にしての大活劇。
はい、
そこはインド映画ですから、
冒険あり、笑いあり、恋あり、涙あり、友情あり、
そして、お決まりの踊りと歌ありの、
これぞザッツ・エンターテインメント、
御都合主義な展開も、
ここまで観客を楽しませてくれれば、
もう立派な芸術ですよ。
最後は、ここはどこじゃ?
と思うぐらい、美しい風景の中でのエンディング。
いやあ~、久しぶりのインド映画、堪能した~ぁ。
そして、いやあ~ をもう一つ。
こんな経験もあるのね。
映画が始まって15分ぐらいのところで、
突然、音声がダウン、そして映像も…
昔の映画館だったら、
古いフィルムが途中で切れてしまって、
観客がぶーぶー言っている光景はよく見られたみたいですが…
今時の映画館で、そんなことあるの~?
ほどなくして、
劇場係員のご報告。
なんと落雷で停電したんですと…。
確かに、
午前中のお墓参りまでは天気よかったけれど、
午後になると、
ところどころでにわか雨が降っていたし、
映画館に入る前、
空はゴロゴロ鳴っていた。
まあ、映画館だから、
暗くても特に困らないし、
非常用電源で
会場内の明かりはついたから、
待っている間、トイレに行ったりと困ることは何もなし。
回復まで多少待たされたけど、
少し巻き戻ったところからの上映再開。
そして、この映画、
最後の難関というかクライマックスが、
大雨で洪水状態になったインドの町で、
ヒロインの姉が産気づくというエピソード。
でも、洪水で病院には運べないし、
工業大学の中で産むしかなくなってしまうのだけど、
医者は誰もいない。
ヒロインは医者の卵なんだけど、
Webカメラで状況を見て、
三バカ学生に指示を出すことしかできない。
加えて、難産。
そして、そこでなんと映画の中でも、突然停電。
あらま、同じシチュエーション。
でも、工業大学の学生たちだから、
車のバッテリーを外してつなぎ合わせて、
電源復旧しちゃったり、
難産だから吸引器で子供を引っぱりだす必要があると、
ヒロインがWebカメラで指示を出すと、
掃除機を改造して吸引器もどきを作り上げて、
なんとか出産に成功するという…
きゃああああ~、なんて御都合主義~、
でも、面白くて感動的だから、なんでも許しちゃう~ ☆\(ーーメ)
このともかくも絶対ハッピーエンドで、
生きていく勇気と人生賛歌を
これでもかこれでもかと
大安売りしちゃってくれるから、
インド映画、いいわぁ~
もう、全部許すぅ~
ともかく、こんな調子のインド映画なので、
これが名作なのかどうかは
定かではありませんが、
しかし、入場料を払っていただいたからには、
絶対に損をさせては帰さないという
この健気な心意気。
いい! いいなあ~!!
停電だろうとなんだろうと
インド映画はそんなことでは絶対怯まず、
ただひたすらに、サービス!サービスぅ!! ☆\(ーーメ)
いやあ~、得したあ~
生きていることの素晴らしさ、
人生を絶対得した気分にさせるインド映画が、
今もなおインドの娯楽の王様であること、
肯けます、よくわかります。
ご覧あれ、一度、是非とも!!
(その点から言えば、
日本映画って、
中途半端に商業主義的で作家主義的よね ☆\(ーーメ) )