別府鉄輪温泉・湯治日記 その4
引き続き、別府温泉保養ランドでの泥湯体験記です。
さて、この温泉の本命である泥湯の露天風呂に向かいましょう。
一端、屋内の泥湯に戻り、そこから露天風呂へと向かいます。
観光写真なんかでよく紹介されているのが、ここの露天風呂です。
ここは男女混浴ですが、
男性と女性の場所は、竹の手すりで仕切られていますし、
泥湯ですから、お湯の中に入っている限り、
身体が見えてしまうことはありません。
ただ女性は、屋内からそのまま露天風呂に移動できますが、
男性は、露天風呂に移動するために一端外を歩かなくてはならず…
歩いてくる男の裸は見たくない! ☆\(ーーメ)
外の露天風呂も、
泉質自体は屋内の泥湯と同じで、
底には粘土状の泥が堆積しています。
でも、こちらは野外ですので、閉塞感がなくて気持ちいいですし、
ぬるいお湯なので、いつまでものんびりと入っていることができます。
別府の山々を遙かに望み、遠くに高速道路の橋桁を見上げる感じの、
とても開放的な露天風呂です。
ああ、上空に広がる青空が気持ちいいや…。
お湯の中を漂いながら移動してみると、
同じ泥湯と言っても、
粘度の高いねっとりした泥のところと、
さらりとした川砂みたいなとことがあるのは不思議。
陽の光で見ると、泥はかなり白っぽい。
ねっとりとした泥を底から掬って、頬にべったり泥パック…
欧米の外国人らしき二組の夫婦が入っていたで、
Where are you from? と聞いてみれば、なんとスウェーデンという返事。
北欧までここの温泉の評判は伝わっているのでしょうか?
And you ? と返されたので、
I'm japanese. From Tokyo. と答えれば、
この人たちも次に東京へと向かうのだそうです。
話の感じからすると、
中国か韓国を経由してから福岡に飛び、
別府に到着したみたいでした。
確かに鉄輪温泉やここの泥湯は、
わざわざ極東まで旅行して来る価値がありそうです。
ヨーロッパの温泉ってリゾート感覚の保養地だから、
蒸気が至る所から吹き出している鉄輪温泉のような風景や
山を見上げながら入る野趣溢れる露天風呂は少ないように思います。
(日本でも、そうそうたくさんないけど)
…と、
どどーーーーっ!!!
おおお~! お湯が吹き上がっている!!
なんと、ここの温泉は、
敷地内に間欠泉を持っていて、
今ちょうどその間欠泉が吹き上がったのでした。
間欠泉は少し離れているので、
露天風呂にお湯が降り注いでくることはありませんが、
(降り注いだら、おそらくヤケドしてしまう。)
でも、10メートルぐらいは吹き上がっていたのではないでしょうか。
1~2分ほどお湯を吹き上げ続けて、
またすっと、あたりは何事もなかったかのように静かになります。
後で施設の人に聞いたら、
1時間もしない内にまた吹き上がってくるとのこと。
なかなか楽しい。
さて…
私は気がつきました。
ここの露天風呂には、もう一つ露天風呂があることに。
一度、外に出てから露天風呂に入りに来る男性の中には、
こちらの露天風呂でなく、
向こう側の露天風呂に向かう人もいるからです。
入口は男女別に分かれているようですから、
男性専用というわけではないのでしょう。
そう言えば、
こちらの露天風呂は、
「ドプッ」という音を立てて、
泥の中から大きな泡が浮き上がってくるような場所がありません。
だから、あの音は、
もう一つの露天風呂から聞こえてきた音なのでしょう。
は…、はいってみたい!
ですが、そこに入るためには、
男性と同じように一度、外をスッポンポンで歩かなくてはいけません。
こちらの露天風呂からあちらの露天風呂へ
歩いて行けるように歩道はついているようです。
タオルで前を隠して
入りに行くべきか行かざるべきか…
ハムレットのように真剣に悩んだ安寿は…
しかしまだ、もう少し乙女でいることにしたのでした。 ☆\(ーーメ)
…と、向こうの露天風呂から、
二人のおばちゃんがバスタオルを巻いた姿で堂々と出てきました。
そうかあ~
バスタオルを持ってくれば…
なんだか痛恨の極みです! ☆\(ーーメ)
とはいえ、
バスタオルを巻いて温泉に入るのは御法度ですし、
この泥湯にバスタオルを付けたら、
泥が生地の中に入り込んで、
とんでもないことに…
…と思えば、
おばちゃん、こちらの露天風呂の入るところで、
身体に巻いたバスタオルをパラリと解いて、
頭の上に掲げてお湯の中へ。
そして、そこから屋内の方へと戻っていきました。
おおお~、おばちゃん、強い!
こういうコツが分かっている点で、
きっと地元の方なんでしょう。
次回、来た時は、乙女を捨てて挑戦してみたいと思います!!
というわけで、
なんだかんだと2時間近く、泥湯を楽しみました。
コロイド湯のところにあった洗い場で泥を落として服を着て、
(洗い湯をかけてしまうと、
温泉の効能が薄れてしまいますが、
ここのお湯はさすがに洗い流さないことには、
帰ることができません。)
とても濃いお湯だったので、
大広間のお休み処で、テレビを見ながら少し休み、
その後、再びバスで鉄輪温泉に戻ります。
まだまだ続く。
安寿
2014/03/10 16:56:15
>ぱふぱふさん
「別府鉄輪温泉・湯治日記」は、
「その10」で一応完結しました。
まだ後、六話ほどあります。
ゆっくりとご覧下さいませ。
ぱふぱふ
2014/03/09 23:07:03
続きを楽しみにしながら
ゆっくりの時間がなく
きょうもここまで・・・
またあとを楽しみに帰ります^^;