卒業式の思い出
一番印象に残っているのは、高校の時だ。
なんと私は皆さんと同じ日に卒業できなかったのだ。
成績不振で^^;
そこは、母が直前に勧めてきた高校だった。
私はまったく予備知識なしに受験し、なぜか受かった。
知り合いが誰もいないというのが、当時の私には魅力的だった。
だが入ってみるととんでもない進学校で、私の頭では歯が立たなかった。
特に英語とフランス語に力を入れていたのだが、私は語学はさっぱりだった。
3年間、毎年留年の危機と戦い、何とかお情けで進学した。
だが、3年の3学期、私はうっかり赤点を取ったのだ。
担任の教科、英語で。
先生は12月の最後の個人面談の時、おっしゃったのだ。
「あなたはとにかく卒業です。受験で合格しても、卒業できなければぱーになるんだからとにかく期末をがんばりなさい。ところであなたのうちは浪人してもいいの? OK? じゃあ大学はどこを受けてもいいですよ」
と。
なのに私は英語で赤点を取り、大学には合格したのだった・・・。
入試が終わった翌日から、私は学校に通って図書館で自習をすることになった。
卒業式の日だけは休み。
それ以降も自習を続け、3月19日に再試。
合格すれば3月20日に卒業証書をもらえることになる。
卒業式の前日に、中が良かった数人の机に事情を書いた手紙を入れた。
卒業式の翌日、私の机の中に手紙の返信があった。
それ以降、一度も会っていない人もいる。
出たかったな。
見るだけでもいいから、垣間見たかったな。
でも、それは絶対ダメだった。
それが私のペナルティだったからだ。
私は20日に、校長室で卒業証書をもらった。
先生方が祝福してくれた。
ある意味目立つ生徒だったので、後輩数人から花束とかももらった。
抱きついて離れない後輩もいた。
でもやっぱりあの時みんなの卒業式を見たかったなと思う。
出られなくてもいいから、学校には入れなくても、駅で待ち伏せしてでも最後に挨拶したかった。
そう思えるほど、楽しい高校だった。
勉強はつらかったし、仮病を使って休んだりもしたけど、先生も友人も大好きだった。