ミニ浄土式庭園… のつもり…
マイホームの中庭を
いわゆる浄土式庭園に見立ててみました。
浄土式庭園は、
例えば宇治の平等院や平泉の毛越寺が
その代表的なものと言えるでしょう。
つまり、浄土教が語る世界観によって庭の風景を描くものです。
池の向こうは、
来世で生きる極楽浄土を表し、
そこには大抵、阿弥陀堂があって、
阿弥陀仏が収められています。
対して池の手前はこの世、
苦しみの多い現世となるわけです。
さて、安寿の中庭ですが…、
来世はお墓がある周辺。
極楽ですから、ちゃんと蓮の花が開いています。
…ですが、
極楽浄土へ生まれ変わったというより、
なんだかまだ成仏できずに、彷徨っているような霊魂が… ヘ(ーーヘ)~
真ん中の池は、
三途の川ならぬ
三途の池ということにしておきましょう。
橋を渡ってあの世へと行く宗教行事は、
浄土教のお寺でよく見かけますね。
そして縁側のあたりがこの世。
灯籠やほおずき、行燈が、
先祖の霊が家に帰ってくる際の目印となるわけです。
つまり、この風景はお盆、
仏教の盂蘭盆会の風習の、
それも日本化した世界観を描いているといえるでしょう。
日本の場合、祖先の霊は、
現世の苦しみから解き放たれて
極楽浄土で永遠に生きるのではなく、
なぜかお盆の時期、
苦しみの多いこの現世に
わざわざ帰ってくるのです。
亡くなった人もすぐに極楽浄土へと旅立つのではなく、
四十九日の間、この世を彷徨ってから逝くのです。
にもかかわらず、
いつも草葉の陰から見守っているのです。
よっぽどこの世が名残惜しいんですね。 ☆\(ーーメ) ちゃう!
柳田圀男の「先祖の話」によると、
日本の農村には、
山深くに宿る先祖の霊を
田畑へとお迎えする独特の祖霊信仰があるそうですが、
この人里近くへと帰ってくる祖霊信仰と、
仏教の、
亡くなった親を供養する盂蘭盆会の風習や浄土教の現世・来世観、
それらが融合してしまった結果、
先祖の霊があの世とこの世を頻繁に往復する
独特の宗教世界を生みだしたのではないでしょうか。
…と、
もっともらしい講釈を垂れて、
お庭見学の拝観料をいただきたい私 ☆\(ーーメ) 煩悩退散!
…え?
この中庭では、
お化け屋敷の入場料すら取れないですって!
まあ~、パネル製の霊魂だからねぇ~ ヘ(ーーヘ)~ うらめしい~
安寿
2014/08/22 15:19:35
>ねこさん
ねこさん、わたしの ぶんしょうを よむことが できますか?
それは すごい です。
にほんの おばけや ゆうれいは、
ヨーロッパの the Devil や the Monster と くらべると、
かなり ちがって います。
にほんでは なつに 「かいだん」という おはなしを よく します。
「かいだん」とは、 ヘ(ーーヘ)~ おばけの はなし です。
タウンに いる ゆきおんなの ユキちゃん。
この ゆきおんなも おばけの ひとつ です。
ラフカディオ・ハーン という ひとが えいごに ほんやくして います。
↓ くわしくは こちらを みて ください。
http://en.wikipedia.org/wiki/Lafcadio_Hearn
ねこ
2014/08/22 02:22:46
にほんの かんがえ ふくざつだ。。。
しんだあと せかい か