安寿の仮初めブログ

安寿

これは、ニコットタウンに現れた安寿の仮想ブログです。

『リトル・フォレスト』を見てきました

映画

今日は映画のファースト・ディ。
朝から雨も降っていたので、
映画館で『リトル・フォレスト』を見てきました。
        ↓ 映画のHP
     http://littleforest-movie.jp/

橋本愛が主演で、
東北の山里で一人暮らしている若い女性が、
農業をし、
収穫し、
それを調理して食べるという、
ただそれだけの映画なのですが、
彼女の生活と食材と料理が、
なぜかとても美味しいのです。

この映画は夏・秋・冬・春の4部作になっていて、
それぞれの部が約1時間の作品としてまとまっています。
今回の上映は、夏と秋。
ですから、2つの作品を連続して見ることになります。
最後に冬と春の予告編も上映されます。

この映画は当初、
1時間ドラマとして企画されたのかもしれません。

ですが、この映画は、
橋本愛演じる「いつ子」が、農業…

…というより、
田んぼや自家野菜の畑で野良仕事をし、
時には現金収入のためにアルバイトもし、
山道や森、沢に入っていろいろな食材を収穫し、
それらを手作りして食べ、
あるいは保存食にし、
近くのおばちゃんたちと一緒に試食しながら世間話をして、
夜は小さな家に一人で寝起きし、
冬に備えて薪割りしているだけの映画なので、
たとえ1時間のドラマであっても、
都会の人には退屈でしょう。

ですが、私にとっては
様々な意味でオイシイ映画だったのです。

…で、
何事にも影響を受けやすい私は、
映画を見終わった後、
すぐその足で、
近くのガーデンセンターに立ち寄り、
秋まき野菜の種を買ったのでした。

映画の中で作った料理は、
夏編が、
 ストーブで焼いたパン、
 米と麹で作ったサワー、
 グミのジャム、
 自家製ウスターソース、
 ハシバミとココアで作ったペースト、
 
 ミズで作ったとろろ、
 岩魚の塩焼き、
 自家製ホールトマト、

秋編が
 あけびのアラビア風炒め物、
 くるみご飯、
 岩魚の南蛮漬け、
 栗の渋皮煮、
 干し芋、
 合鴨肉のステーキ、合鴨のレバーのピリ辛炒め、合鴨のハツのお刺身、
 シチューとほうれん草のソテー、

あああ~、
映画を観ているだけで、
実際は何も食べてはいないのだけど、ご馳走さま~。


今日の晩ご飯は、
庭で育てているハーブのチャイブを入れたオムレツと
買ってきたフランスパン、
サバ缶と大根のサラダに
漬けておいたキュウリのピクルスを散らしてみることにしましょう。

明日晴れたら、種まきもしましょう。

  • 安寿

    安寿

    2014/09/03 20:06:55

    >四季さん

    ああ、確かに『かもめ食堂』も、
    何かを作って食べたくなる映画ですね。

    この映画の食材は皆、
    里山で収穫ないし採取したものばかりなので、
    都会で暮らす私にとっては
    食材が簡単に手に入りませんし、
    入ったとしても、簡単には作れないものばかりです。

    例えば、栗の渋皮煮。

    栗の鬼皮を向いて、
    重曹を入れて一晩漬けて、
    その汁のまま、渋皮ごと煮て、
    真っ黒な煮汁を捨てて、
    水を替えて煮ること三度。
    煮汁が透明になってきたら、
    ようやく甘く味付けて、
    最後にワインやブランデーを入れて香り付け。

    この手間暇をかけなくては、
    栗の渋皮煮は出来ないのです。

    農作業が終わった後の時間を、
    ふんだんに使える人でなければ、
    これらの料理は作れないでしょう。

    お金はかけてないけど、
    手間と時間をふんだんにかけている点で、
    とてもゼータクな料理であり、
    とても豊かな生き方なのです。

    今日、私も、
    プランターにほうれん草や春菊の種を蒔いたり、
    庭にルッコラやレンゲの種を蒔いたりして過ごしました。

    今年の秋は、
    味覚だけでなく、
    豊かな時間が味わえますように…。

  • 四季

    四季

    2014/09/01 22:45:57

    ああ、判ります
    昔、小林聡美さんの「かもめ食堂」を観たとき、
    やたら、生姜焼きや、おにぎりを作りたくなってました^^
    DVDでみるときには、深夜の空腹タイムをさけるようにします^^;

    それにしても「秋編」のメニューが豪華ですね・・・