安寿の仮初めブログ

安寿

これは、ニコットタウンに現れた安寿の仮想ブログです。

鎌倉を逆のノ字に歩く。

レジャー/旅行

鎌倉は三方が山に囲まれ、
一方が海に面しているという土地。

その三方の山の尾根を∩の字型に辿り、
その後、海岸を歩いて、
最後に鎌倉の真ん中にある鎌倉駅にたどり着くという
逆のノ字型のコースを歩いてきました。

結構長いコースですが、
以前も歩いたことがあります。

スタートは、
鎌倉七口(鎌倉時代に開かれた、鎌倉に入るための七つの切通道)の内、
もっとも険しいとされる朝比奈切通から。

岩を切り拓いただけの薄暗く湿った道。
所々にある道祖神やお墓。
ちょっと脇道を入ったところにある熊野神社は、
鎌倉の中央部から見て丑寅の方角、
つまり鬼門を守るために配置された神社だそうです。

人通りなど、まったくなく、
落武者の霊が出てきてもおかしくない感じ。   ☆\(ーーメ)
だって、横を流れる小川の名前は太刀洗川。
こわ~。

朝比奈切通を抜けると
十二所と呼ばれる場所に。
ここから鎌倉をぐるりと巡る山々の道へ入っていくのですが、
今回は番場が谷という小さな沢筋を登り詰めて行くルートを辿りました。

谷底の藪の中に残る踏み跡程度の道を歩き、
何度も沢を横切り、
最後の方はちょろちょろ流れる沢の中を登っていくので、
秘境ムード満点。

なんだか殺人事件の遺棄死体を発見してしまいそう。   ☆\(ーーメ)

登り詰めれば、通称「鎌倉アルプス」と呼ばれる
鎌倉をぐるりと巡るハイキングコースに出ます。
ここからは多くの人とすれ違いながらの尾根歩きです。

標高100メートルを越える程度の尾根道ですが、
途中には「百八やぐら」といわれる、
鎌倉時代に作られた、
山肌の岩を削り、洞窟のようになったお墓があるところも…。

鎌倉は土地が狭いので、
崖や山中の岩肌を穿って作られたお堂やお墓、
これをやぐらと言いますが、
結構あちこちに点在しているのです。

何枚か写真を撮ったけど、
その中に一枚ぐらい
心霊写真がありそうな気がする。   ☆\(ーーメ)

やがて道は一度住宅地に入り、
そこから円覚寺の裏手にある六国見山へと登ります。
相模湾の反対に位置する伊豆、
そして相模・武蔵、
東京湾を挟んで下総・上総・安房。
六つの国が見渡せたので、六国見山。

桜の季節から5月の連休あたりまで、
この六国見山から鎌倉の山々を見渡すと、
山の至る所で花が咲き乱れているのが眺められるそう。

今回はちょっと早かったので桜はまだですが、
それでも道の所々には
椿の花がたくさん落ちている場所がありました。

六国見山山頂から来た道を戻り、
途中から脇道へと入って、
円覚寺を囲む山の東側の尾根を下って、
北鎌倉の駅に出ます。

ここから今度は、
浄智寺の横の道を登り、
源氏山公園を経て、
大仏さまの裏手に出る大仏ハイキングコースへと入ります。

源氏山公園のすぐ側には、
銭洗弁天があるので寄っていくことに…

し、しまった!
お財布の中に千円札しか入っていない!!   ☆\(ーーメ)

銭洗弁天でお金を洗えば、
何倍にもなって戻ってくるのだから、
ここに来たなら是非とも一万円札を何枚も洗うべきよね。    ☆\(ーーメ)

銀行のキャッシュカードじゃ、駄目かな?      ☆\(ーーメ)

クレジットカードを洗っちゃうと、
月々の請求書が何倍にもなって送られてきそうだから、
これはやめよう。

源氏山公園まで戻って、
そこから再び大仏ハイキングコースへ。

この道は途中にお洒落なカフェなどもあって、
道行く人々も登山服ではなく、
観光客のような感じの人たちが多いです。
(とはいえ、スカートやヒールのある靴は無理)。

大仏切通のところから鎌倉大仏へと降りていけるのですが、
今回は大仏へと向かわず、
もう少しの極楽寺へと向かいます。

とはいっても、そこから先は、
谷戸に細長く続く住宅街を抜けていくだけ。

極楽寺は小さなお寺ですが、
落ち着いた感じで、
鄙びた風情がなんともいいです。

映画でありマンガでもある『海街dialy』の
四人姉妹が利用している最寄り駅は、
江ノ電の極楽寺駅だったので、
ついでに駅舎も見てきました。
小さくて、可愛い駅舎です。

極楽寺から極楽寺坂切通を抜けて、
鎌倉に入っていきますが、
この切通の中ほどにある成就院も参拝。

明月院(通称あじさい寺)と共に、
極楽寺坂切通に沿うようにして登っていく参道の、
その両側に咲くあじさいが有名なお寺です。

とはいえ、昨年参道の工事をして、
あじさいを全部を植え替えたので、
2018年にならないと、
あじさいは咲かないとのこと。

極楽寺坂の狭い切通の先には
鎌倉の海・由比ヶ浜が広がっています。
坂を降りきったら海の方に折れて海岸線に出て、
潮の引いた広い海岸線を歩きました。

由比ヶ浜の砂はきめが細かく、
しかもちょうど引き潮だったから、
砂地が固くて歩きやすい。

広く濡れた砂地に打ち寄せる波。
青い空をゆっくりと流れてくる雲。
良い写真がたくさん撮れました。

そのまま鎌倉の湾の真ん中まで歩いて、
そこから鎌倉の街の中央にある鎌倉駅へと
若宮王路を登っていって、
鎌倉駅がゴール。

今回のルートは約20キロの行程でした。