タケシの武勇伝…(3)
それから半年後…
タケシは、どうにか地元の公立高校に定員割れのおかげで滑り込んだ。だが、やりたいことのなくなったタケシは、ただ漠然と日々を過ごすばかりだった。
当然、そんなやる気のない人間の成績などが良いわけがなかった。
やる気のなさが見事に期末試験に反映したタケシは、夏休み直前という頃、担任から呼び出しをくらった。そして、夏休み補習2週間の特別授業を受ける羽目になった。
一瞬、『学校なんか辞めちまうおうか…』とタケシは思った。だが、辞めたからといって何にもならないことは分かっていたし、また、何より母さんに悲しい思いをさせることが一番いやだと考えた。女手一つでタケシたちを支えてきた母さんをこれ以上心配させるわけにいかなかったからだ。
仕方なくタケシは、夏休みの補習に出ることとなった。
あとから思うと、この時、自分のことだけを考えなかったのがタケシの人生を大きく変えることになるのだが、もちろんそんな未来のことなど知る由もなく、この時点でのタケシは単なる落ちこぼれのいち生徒でしかなかった……
ひと気のない校舎を見上げながら一つため息をついたタケシは、ウザったい気分のまま学校の正門をくぐった。
※※つづく※※
アルク
2009/09/20 18:17:00
ふむ。
母の想い。。。タケシの想い。。。
そしてそして?^^
アロア
2009/09/20 12:21:26
お母さんの気持ちを考えられるタケシ君はとっても偉いと思う。
うちの子もイザと言うとき
私の気持ちを考えてくれるかなあ〜
あるちゃ
2009/09/20 11:52:49
タケシはお母さん大事にしているんだな。
イイコトぢゃな^^
ゆちゅん
2009/09/20 10:24:41
にょーん
タケシどおなるのーお;;?
ゆっけ
2009/09/20 09:40:00
見てみたけど、けっこーおもしろそうだネ!!
続きが気になるさっ!!
優しいコメント、ありがとうデス!!
ステプお届け♪
スイーツマン
2009/09/20 05:46:37
まあ、そういうときも……。