セカンド

とうの物語 その4 バタフライ

小説/詩

それは7月の事でした

一匹の蝶が
花の木陰で食後の休憩をしていました

今日の蜜はとっても美味しかった
お腹がいっぱいで動けない

ここは大きな邸宅のお庭
花が一面に咲いています

赤、黄色、白、紫そしてピンク
たくさんの蝶も飛んでいます

その時です
2歳のさっちゃんがバケツをもってやって来ました

ザバ、ザバ、ザバ~
お水がいっぱいザバ、ザバァ~~♪

歌いながら庭に水をまいています
あらあら、お洋服も水浸しです

サブ~ン
休憩中の蝶に水がかかりました

ザブ~ン
植木鉢の中は水浸し

ブクブクブクと蝶は沈んで行きます
もちろん蝶は泳げません

もがいているうちに
急に身体が軽くなりました

あっ、僕は泳いてる
そう蝶は植木鉢のプールの上をスイスイ泳いでいました

しばらくすると水が引きました
蝶は羽の水を乾かすと空へと飛び立ちました

次の日さっちゃんがお庭でプールごっこをしていました
小さなビニールプールです

チョウチョ、チョウチョ、チョウチョさん~♪
さっちゃんが楽しそうに歌を歌っています

みると
一匹の黄色い蝶々がプールの中を泳いでいます

気持ち良さそうに
幸ちゃんといっしょに・・・

赤いななほしてんとう虫が笑いながら
楽しそうに見ていました

初夏の大きなお庭
明日は何が起こるのでしょうか


だんだんと遠野物語からずれてきました
といっても10の物語ですから・・・


蝶々やトンボが泳いたっていいと思いませんか
羽って浮力がありそうだし?

蝶はやはり
バタフライで泳ぐのでしょうか?

トンボは・・・トンボだけに芯が強そう?
       鉛筆系クロールか!





  • セカンド

    セカンド

    2016/10/11 09:25:10

    いしころ様

    生まれ変わりかぁ~
    命の重さに変わりはないですよね

    だからピンポイントで蝶やトンボに
    生まれ変わっているのかも知れません

    ほんの数か月の間
    でもこれって人間からの視点

    蝶の数カ月は人間の80年くらいの価値がある
    そう思います

    少ない自然に目や耳を傾けると
    なんか力が湧いてきます

    僕たちも地球で生まれた生き物なんだって
    そう感じるんです

    いい意味での奇跡が起こらないかな
    最近そうも思っています^^

  • いしころ

    いしころ

    2016/10/11 02:23:11

    お話の中では 何が起こっても不思議じゃないですよね
    人も昆虫もお魚さんだって みんな同じ仲間~なんだもの
    姿かたちは違ってもみんなにすべての可能性があると思います
    こだわりや先入観を捨て去って物事を見れば 
    色々な奇跡をおこすこともできそうな気がします
    そっと耳を傾ければ 蝶さんやトンボさんのおしゃべりが聞こえてくるのかも?
    私ね~蝶やカゲロウやトンボさんたちは なくなった方の生まれ変わりだと思っていました
    ふっと寂しい時 近くを飛び回ってくれるんですよ・・
    でも 人は 人に生まれ変わるんだよ・・って 誰かに教えてもらって・・
    巣箱に また可愛い姿がみられる季節が巡ってくるのが楽しみですね 
    思えば命の輝きは 毎日 いたるところでお目にかかりますね
    さっちゃんは セカンドさんの絵本に 何度も登場してきそうです
    優しい優しい絵本の世界をありがとうございます(^^)/ 

  • セカンド

    セカンド

    2016/10/11 00:18:11

    奈柚様

    確かに昆虫は水に落ちる?と
    バタバタもがくけど沈まないですね

    どの世界にもスーパースターが存在していて
    この蝶も伝説の泳ぐ蝶になっていくのかも?

    巣箱
    来春はいつごろ入居してくれるのかな

    楽しみです^^

  • 奈柚

    奈柚

    2016/10/10 23:50:48

    うん まぁ…
    命懸けのスイミングでしょうけどね(^_^;)

    昆虫は水に浸かってもなかなか沈まないですよね
    軽いからかな〜