ゆずちゃん

この世界の片隅に。。。1

日記

以前北川景子さんの主演で ドラマ化され今回は アニメになって評判のこの作品は
私にとって 父との思い出のドラマです。

私の父は 8年前に亡くなりました。

旧満州(現在の中国)で 流れ弾に当たり負傷した父は 広島の呉で療養後、新兵の
教官を 勤めることになり 兵器の扱いから軍隊の規律まで 教えていました。

ある時 上官から まだ入隊したばかりの新兵を 端から殴って来いと言われ 思わず
「理由もなく 殴れません」と 口答えしたことから 殴る蹴るを 繰り返され その夜高熱で

苦しんでる父を新兵さんたちが 代わる代わる交代で 看病してくれたそうです。

その後は 何かと文句は言わましたが 暴力はなかったみたいです。

8月6日 あの広島の原爆を 父は目の当たりにしたのです。

終戦になり その日に父は愛知に帰ることになった時 新兵さんたちが 住所を 教えてほしいと
言うので 教えたそうです。一週間ほどして手紙がきて その内容は
「あなたの敵を とってやりました。みんなで 同じように 半殺しの目にしました」と
書いてあったそうです。

老いて私が父の面倒をみることになり この話を 初めてきいて 思わず、「だったら
被ばくしたの?」と聞いてしまいました。

距離的に 被ばくはあり得ないことを知り その日は 今まで知らなかった父の一面を
知ることになりました。