ルーベンスを見てきました。
仕事が早めに終わったので、
上野の西洋美術館に、
ルーベンスを見に行きました。
ルーベンスと言えば、
むちむちした肉。
血色がよくて、ふくよかで、
でも、はっきり言って太りすぎでしょ、
と言いたくなるような、
女性の形をした脂肪の塊がうねっている。 ☆\(ーー; 露骨
そんな人たちが狭い画面の中に密集しているから、
うわっ、暑苦しそう。
お願いだから、香水なんかつけないでほしい。 ☆\(ーー;
ルーベンスは、工房で多くの職人を抱えて、
作品を大量生産していたから、
ヨーロッパの至る所にルーベンスの絵があって、
しかも、ルーベンスを模倣した画家も多いため、
西洋絵画の美術館を訪ねれば、
必ずと言ってよいほど
ルーベンス風の、むちむちした女性裸像が架かっている。
はっきり言って、安寿は食傷気味です。
でも、今回の展覧会で新たに得た知識。
それは、ルーベンスのこの画風は、
イタリアのルネサンスに学んだものなのですね。
考えてみれば
古代ギリシャ風のリアルな肉体美を、
キリスト教の宗教画の中に持ち込んだのは、
ミケランジェロやラファエロたちなのでした。
それを学んで、オランダに持ち帰ったのがルーベンスで、
この結果、北欧の暗い背景や室内をバックにしながら、
裸の男女が宗教的モチーフを演じている絵画が生まれたのでした。
しかし、ルーベンスという人は、
肖像画のような、リアルな描写にも
優れている人なのだということを
今回の展覧会で発見。
自分の幼い娘を描いた
「クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像」が
安寿としては、一番気に入りました。
まだ幼いから、
むちむちの肉惑的なおねえさんでもないし… ☆\(ーー;
時間に余裕ができたら、
次はフェルメールを見ておこうと思います。