スカンジナビア航空の機内にて
現在、シベリア上空です。
眼下は、凍てついたシベリアの大地。
沼地なのでしょうか、至る所に凍った池のようなものが見え、
時折、大河が蛇行しながら…、でも、やはり凍っているようです。
日本時間で夕方の5時5分。デンマーク時間で朝の9時5分。
高度1万336メートル、時速875キロ。外の気温は-56℃。
高度1万336メートル、時速875キロ。外の気温は-56℃。
北極圏に近づいているので、
水平線の向こうに日が沈んで、
白夜の中を飛んでいるような状態です。
水平線の向こうに日が沈んで、
白夜の中を飛んでいるような状態です。
旅の目的を改めて確認しておきましょう。
まず第一の目的は、
外国で長期間生活をすること。
外国で長期間生活をすること。
旅をする、観光をするというよりも、
一つの場所に7週間滞在して、
その街の中に身を置くこと。
一つの場所に7週間滞在して、
その街の中に身を置くこと。
今回は、ドイツのデュッセルドルフです。
デュッセルドルフは、日本企業の駐在員が多い街で、
日本の総領事館もありますから、
あまり外国に来た感じがしないかもしれませんが、
でも、そこはやはりドイツでしょう。
日本の総領事館もありますから、
あまり外国に来た感じがしないかもしれませんが、
でも、そこはやはりドイツでしょう。
第二の目的。
それは、ドイツ語の勉強。
それは、ドイツ語の勉強。
とはいえ、二ヶ月程度の留学では、
語学はたいして上手にはなりません。
語学はたいして上手にはなりません。
本気で勉強すれば、もっと上手になるのでしょうが、
本人にそこまでの熱意がないので、
いつまでも中級のスタートあたりをうろついています。
本人にそこまでの熱意がないので、
いつまでも中級のスタートあたりをうろついています。
でも、下手くそなドイツ語で構わないから、使ってみること。
使うための語学の勉強なのですから。
使うための語学の勉強なのですから。
第三の目的。
なぜ、デュッセルドルフに滞在することにしたのかと言えば、
二月末にカーニバルが開かれる街だから。
カーニバルといえば、ブラジルのリオ・デジャネイロ。
その影響からか日本人のカーニバルのイメージは、
真夏のイベントでしょうが、
そもそも謝肉祭は、キリスト教の行事。
ですから、真冬のヨーロッパでも、カーニバルは開かれるのです。
その影響からか日本人のカーニバルのイメージは、
真夏のイベントでしょうが、
そもそも謝肉祭は、キリスト教の行事。
ですから、真冬のヨーロッパでも、カーニバルは開かれるのです。
イタリアでは、ベネチアのカーニバルが有名ですが、
ドイツでは、ケルン、デュッセルドルフ、マインツの
カーニバルが有名です。
ドイツでは、ケルン、デュッセルドルフ、マインツの
カーニバルが有名です。
そのカーニバルを体験してみようと思っています。
第四の目的。
デュッセルドルフは、オランダ・ベルギーに近いので、
デュッセルドルフは、オランダ・ベルギーに近いので、
オランダ・ベルギーという国も見てみたいと思います。
とはいえ、真冬のヨーロッパですから、
チューリップが咲いているわけはなし。
アムステルダムの運河も凍てついて、
アイススケートをしているそうですから、
ひたすら、博物館や美術館を見て回る旅になります。
チューリップが咲いているわけはなし。
アムステルダムの運河も凍てついて、
アイススケートをしているそうですから、
ひたすら、博物館や美術館を見て回る旅になります。
デュッセルドルフに入る前に、寄り道をして、
まずはアムステルダムに三日間滞在して、
アンネ・フランクの家、ゴッホ美術館、
そして国立博物館に展示されているレンブラントの『夜警』を見ようと思います。
まずはアムステルダムに三日間滞在して、
アンネ・フランクの家、ゴッホ美術館、
そして国立博物館に展示されているレンブラントの『夜警』を見ようと思います。
第五の目的。
それは、Brexitで揺れるEUを現地で体験することです。
それは、Brexitで揺れるEUを現地で体験することです。
たとえ現地で生活していても、普通に過ごしているだけでは、
政治的事件というのは体感できません。
政治的事件というのは体感できません。
それでも、テレビを付ければ、
日本より、はるかに多くのニュースが流れているでしょうし、
EU本部があるベルギーのブリュッセルでは、
様々な抗議行動が行われていることでしょう。
日本より、はるかに多くのニュースが流れているでしょうし、
EU本部があるベルギーのブリュッセルでは、
様々な抗議行動が行われていることでしょう。
その雰囲気を味わっておきたいのです。
それに…、
このままEUが解体してしまうことにでもなれば、
今回のように国境を自由に越えて、
旅行することなど出来なくなってしまうかも知れない。
今回のように国境を自由に越えて、
旅行することなど出来なくなってしまうかも知れない。
現にイギリスは、移行期間があるとはいえ、そうなりつつあるのですから。
EUの理想が頓挫したのはなぜか。
EUはこれからどこへ向かうのか。
ナショナルなエゴが、国益を主張して対峙しあう
EUはこれからどこへ向かうのか。
ナショナルなエゴが、国益を主張して対峙しあう
かつての国際政治の時代へ逆行してしまうのか、それとも…。
そんなことを、ぼんやりと現地で考えてみたいと思います。
2019/01/28 スカンジナビア航空 SK984便の機上にて。