バレエ『ロミオとジュリエット』を見てきました。
芸術の秋…
というわけではないのですが、
この10月は、結構舞台を見ています。
そして今日は、
新国立劇場でのクラシックバレエ、
『ロミオとジュリエット』。
ソフトバンクのCMで使われている
プロコィエフの有名な曲なのですが、
ちなみにソフトバンクのCMは
チャイコフスキーの『くるみ割り人形』も
使っていますが、
前回の『オィディプス』同様、
これは見ておこうと思っていたのでした。
振付は、ケネス・マクミラン。
この振付は、すごい!
特に第三幕。
クラシックバレエで、
いえ、あらゆるバレエにおいて、
踊らない舞台表現というのは、
あり得ないのですが…
三幕での、
ジュリエットが死んでしまった…
実は死んでいなくて、
昏睡状態に陥る薬を飲んだだけなのですが、
その死んでしまったジュリエットを相手に、
ロメオは、ジュリエットの身体を抱え上げ、
生きている時と同じように一緒に踊ろうとするのですが、
仮死状態の彼女の身体には、
力が入っていないから、
ぐだー
コンニャクのような身体を相手にして踊ることになり、
しかし、それは踊りになりませんから、
踊るほどに、ジュリエットとは、
もう一緒に踊ることはできないという
事実を突きつけられていくのです。
うううぅ~、泣ける…
その踊りの結果として、ロミオは毒を飲む…。
同じように、第三幕では、ジュリエットが、
親から強いられた結婚相手と踊る場面があるのですが、
その踊りがせつない。
好きでもない人と踊る…
この人から遠ざかりたいのだけど、
親の視線を意識して一緒に踊る。
でも、それは踊りではあっても、
心は踊ってはいない踊りなのです!
その表現が見事でした。
三幕目は、
ジュリエットとロミオの心理描写を丁寧に描いていて、
クラシックバレエというよりも、
現代劇のような印象を受けた安寿だったのでした。
おーい、ロミオー!
ここにも、
ぐだー
としたジュリエットがいるぞー!
早く来んかい! ☆\(ーー; お前はせいぜい乳母役