多摩川の岸辺
明日の仕事の準備が早めに終わったので、
多摩川の岸辺を散歩してきました。
昨年の台風19号で、
多摩川の河川敷は水没し、
そこにあった野球のグラウンドやゴルフ練習場は
すべて壊滅してしまいました。
その河川敷で最初に復旧したのは、
ホームレスのテントや小屋。
台風が去った1週間後、
まだ泥に覆われていた河川敷に、
青いブルーシートの小屋がもうできていました。
そして、それから約3ヶ月後、
ようやく河川敷の泥が取り除かれ、
ゴルフ練習場は再開しており、
グラウンドの整備工事も始まったようです。
行政は、このような市民の福利厚生施設には、
お金を出して復旧するのです。
ですが、ホームレスの人々へは、
施設に一時的に収容して、就職が決まらないと放り出したり、
一部屋に何十人も押し込むような貧困ビジネスを斡旋するだけです。
そんな支援は支援にならないから、
彼らは、水が引いた河川敷に、
真っ先に小屋を建て、
ともかくも自分の空間を保とうとする…。
日本では、貧しい人ほど、自力更生・自助努力。
それに対して、お金がある人ほど、
政治に働きかけて、自らのビジネスをなんとかしてもらおうと考えます。
優先順位が逆ではないでしょうか。