できもしないことを要請するのは、なんのため?
この記事は、自分の考えをまとめてみるために、
随時、書き直しています。
政府の要請に従えば、
ライブ、クラブ、ディスコ、コンサートは元より、
映画館・劇場・寄席なども避けるべき場所となります。
カラオケは、一人カラオケならば良いのでしょうか? ☆\(ーーメ)
ネットカフェや漫画喫茶なんて、文字通り、
不特定多数の人々が同室している閉鎖空間。
銀座のバーやキャバクラなんて、
本当に「濃厚接触」してるだろうから、 ☆\(ーーメ)
完全に閉鎖すべき場所にならないでしょうか。
集団感染の拡大を防ぐために、
学校を休校にするのなら、
美術館・博物館・図書館なども、
閉館にする必要があるでしょうし、
(すでに行われている施設もありますが)
立食パーティーもウィルス拡散の恐れがあるならば、
居酒屋は、当面営業停止でしょうし、
結婚式も、ホテルの朝食バイキングも該当していくでしょう。
大勢の客がひしめくファミレスも焼肉屋も対象になりそうです。
ジムやヨガスタジオが避けるべき場所なら、
プールも体育館も道場も避けるべきでしょうし、
銭湯も日帰り温泉もサウナも、
「裸の付き合い」だからダメでしょう。
そもそも、高速バスも航空機も新幹線も、
そして、満員電車もアウト。
…で、そんなこと、できるわけがないじゃないですか。
医療関係者が避けるべき場所や行動を、
情報として伝えるのは理解できます。
政府が、そのような注意喚起を、
情報として通達することもわかりますが、
しかし、このような自粛を要請しても、
現実には不可能ではないでしょうか。
そんな実現不可能なことを要請するのは、
いったい何のためでしょうか。
ここからは、私の邪推ですが、
それは、
よく言えば、老婆心。
悪く言えば、
「政府としては、一応注意喚起をしましたよ」
という体裁を整えるため。
注意喚起したにもかかわらず、
感染したのは、注意を守らなかった人たちのせい。
感染者の自己責任。
政府としては、注意喚起したのだから、
感染が拡大しても、それは政府の責任ではなく、
注意を守らなかった人たちのせいか、
あるいは、今回はたまたま運が悪かったか。
いずれにせよ、
政府に対する責任追求を回避するために、
事前に打っておいた布石が、今回の要請ではないでしょうか。
これは、感染・発病から人々を守るための対策というよりも
責任追及から権力を守るための対策であるような気配が、
それこそ「濃厚」にするのですが、いかがでしょう?
ですが、実現不可能なことを呼びかけておいて、
実現不可能だから、結果として感染が拡大していく場合、
やはり、有効な対策を打ち出せずに感染拡大を広げてしまった責任は、
政府にあるように思うのです。
では、有効な対策とは、どのようなものか。
行動の自粛を要請しても、それが現実には不可能である以上、
一時的に感染拡大のスピードを遅らせることはできても、
感染拡大は続くように思います。
一、二週間程度なら、なんとか行動を自粛できても、
それ以上長引けば、多くの人々は行動を再開せざるを得ず、
しかも、ウィルスの潜伏期間は長いですから、
再び感染は拡大していくでしょう。
だとしたら、この自粛要請期間の間に、
行動を再開させた時に再び拡大するであろう感染に対して、
どれだけの医療態勢を整えることができるか。
そこが肝心なのではないでしょうか。
感染拡大を前提にした上で、
患者を速やかに医療機関に繋げていく。
集団感染が発生した施設や自治体ごとに、
局所的な封じ込め策を講じていく。
封じ込めを実質的に可能にする、
賃金保障や学童保育等の支援策を整備する。
政府は、そのような態勢を築き、
それを明確に打ち出す必要があるのではないでしょうか。