れん

僕と君

自作小説

トラックの轟音が鳴り響く。
目が覚めると見知らぬ白い天井があった。病院だ。
体が痛い。でも動かせないほどじゃない。安堵した。

「ちょっと何してるのよ!!!」
「心配したんだから。。。」

君が訪ねてきた
僕は苦い笑みを浮かべた。

「無事でよかった。」

しっかりごはんを食べろだの親は来たのかだのいろいろ僕に質問した後
また来ると一言残して君は帰って行った。

一人になった病室は息が詰まりそうだった。
一週間もしないで僕は退院した。
あまり家には帰りたくなかった。
家には母と母の彼氏がいるからだ。
長い家までの道のりを歩いた。
すると後ろから君の声がした。
今から友人も呼んで僕の退院祝いをするというのだ。
なんだか少し恥ずかしくて嬉しかった。

「俺がおごるよ今日は!!!退院祝いだ!!」
「私も!?」
「お前にはおごらねえよお前は入院してたのか?」
「してないけどいいじゃない!!」

僕はくすっと笑った。
最近友人には彼女ができたみたいだ。惚気話をたくさん聞いた。いいことばかりじゃなくて、喧嘩することもあるそうだ。
それでもいいな。楽しそうだなって僕は思った。

「もうはやく残ってるのたべちゃって!!そろそろ帰るよ!!!!」
「おうそうだな。もうそんな時間か。」

喋るのに夢中で多く残飯を残してしまった。
そしてレジに向かう。

「4600円です。」
「たけーなー。っておい!!おまえも財布だせよ!!」
「えー!だめなのー!」
「ったくしゃーねーなー。今度おごれよ?」
「やったー!!!!」

僕は友人の男前な一面を見た。
店員は困った顔をしていた。
僕は笑顔だった。

「おうじゃあなお前らはそっちか!また遊ぼうな!!!」
「うんまたね!!ご馳走様!!」

僕もお礼を言った。
二人で帰る帰り道は胸の鼓動がよく聞こえた。

「今日はたのしかった??」

僕はうなずいた。君は嬉しそうだ。

「好き。」

ん?なんて??

「。。。」
「好きだよ付き合って」

急だった。まさか君が僕のことを好きなんて思ってもみなかった。
返事はもちろんOK。

「うれしい。。。うれしいよぉ。。。」
「ま、また明日ね!!」

分かれはすぐに来た。
僕も別れを告げた。見えなくなるその時まで手を振りあった。

しばらく歩いてようやく家に着いた。自分の部屋に駆け込んで、ベットに飛び込んだ。疲れていたからすぐに眠りに落ちた。

んー朝日が眩しい。

「おーい!!!」

外から声が聞こえる。二人が迎えに来たのだ。

「おいはやくしろよ~」
「今起きたばっかりなの!?早くしないと遅れちゃうよ!!!」

僕は急ぎに急いで玄関を出た。

「ったく退院後初の学校で寝坊かよーしょうがねぇやつだなぁ」
「そう悪く言わないで!!退院してすぐなんだから体力もなくて疲れてるのよ!」

友人の言う通りだ。ただ、君は僕を味方してくれる。素直にうれしい。

「よぉ病院は楽しかったかよ犬!!」

最悪だ。一番会いたくないやつが出てきた。

「今日からまた俺の犬たのむぜぇ!?いぬぅううううう!!!!!」
「大丈夫、大丈夫だよ俺がお前を守る。」
「あっちいきなさい!!!大丈夫大丈夫だからね。私が守るよ。」

この二人は味方してくれるが何もできなくて情けない。僕は走った。

さっきは嫌な目にあった。もうあいつとは会いたくない。とりあえずクラスに行こう。

「ほんとにあいつやなやつだよな!!!」
「ほんとにいやなやつ。ほんと犬なんて呼び方ひどいわ。」

僕が教室に入ると少しざわざわしていた。
少ししてすぐに先生が教室に入ってきた。

「お!退院したのか!!おめでとう!無理しないで頑張れよ~」

授業が終わって昼休みになった。トイレの個室に入って一息ついた。

バシャーン!!!!!

水が上から降ってきた。

「まぬけだな犬!!!!!!」
「俺から逃げるからこうなるんだよ!!!!!!」

「大丈夫大丈夫だよお前は俺が守る」
「大丈夫大丈夫。私が守るわ。」

「お前何一人でしゃべってんだ?(笑)」