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写真立て

日記

亡くなった義父の部屋には、箱いっぱいのポケットティッシュや、箱いっぱいの景品の布巾や、2箱分のカメラやビデオと共に、たくさんの写真立てが残っていた。

フィルム会社の景品が段ボールに二つ、それにちょっといい感じのやつとか、パノラマ写真が入るやつとか。
ポケットティッシュは卓上のティッシュボックスに入れて使っているし、家じゅうの布巾をぞうきんに変えて、今は新しい布巾を使っている。
カメラはジャンク品ばかりだが、部品としてなら引き取ってもらえそうだし、いくつかはもらってくれるあてもある。
だが、問題は写真立てだ。
大した品ではないし、外箱が変色しているのでリサイクルショップでも買ってくれそうにないし、だれか使ってくれないだろうかと悩んでいた。

ダメ元で会社に持っていってみたが、ほんの少し消費されただけ。
生前、義父が体操に通っていたケアプラザに挨拶とともに1種類だけ持って行ってみたが、正直、歓迎されていないのがありありと分かった。

以前働いていた職場のつてで誰かに使ってもらえないかな。
工作教室をやっていた団体なら少しもらってくれるだろうか。

と思いつつ、今週中には職場から撤退させる算段をつけていたが、今日、片をつけることができた。
お得意様の系列に老人施設があったのを思い出したのだ。
ちょうど買いにいらした時に写真立てをお使いになる事はありますか? と伺ったら、大喜びで全部引き取ってくださったのだ。
「本当にこれ全部、いただいていいの?」
と喜んでもらえたので、今日は一日、幸せに過ごせた。

義父がわざわざ鹿児島から運んできたものが、無駄にならなかった。