靴磨きする。
安寿は面倒なことが嫌い。
したがって、掃除が嫌い。
とはいえ、髪の毛や綿埃が
部屋の隅に目立つようになれば、
掃除をしないわけにはいかないし、
もうすぐ4月、新年度のスタートなので、
今日はまず大掃除をしましょう。
そして、もう一つ、
面倒だから横着していたこと。
それは、靴磨き。
叔母の告別式に出席するため、
靴箱を開けたところ、
…あ、まずい、革靴がカビている…
安寿は、先が丸っこい革靴を二足、
革の登山靴を一足、持っているのですが、
しばらく履いていなかったので、
白っぽい粉のようなカビが点々と。
なので、ここは観念して、
靴磨きをすることに。
まず、ブラシでホコリやカビを落とし、
次に、汚れ落とし用のクリームを全体に塗って、
ボロ布を使って拭き取る。
靴磨き用に穴の空いた靴下を取っておいたのですが、
ようやく出番が廻ってきたのです。
そして、茶色のクリームと黒のクリームを
それぞれの革靴に塗る。
登山靴は、スノーシールという防水性のクリームを塗る。
そして、ボロ布を使って刷り込み、
最後にブラシで磨く。
この三足の革靴は、
いずれも登山靴メーカーの靴だから、
底の張り替えや補修ができます。
そのために一番古いのは、
もう30年以上も履いているのです。
靴屋さん曰く、
昔の靴は革が良いから、手入れさえすれば、
こうして補修しながら、履き続けることができるのだそう。
だから、時々靴磨きをして、
履いてあげないとなあ。
革の登山靴は余りに重くて、
10年前ぐらいからプラスチック製の靴を使うようになったため、
履かなくなっているのは、しょうがないのですが、
(とはいえ、革の登山靴の方が、
渋くて格好いいから、捨てずにいるのですが)
普段使いの革靴は、もっと履いてあげないと。
というわけで、磨きたての靴を履いて、
カメラを持って、これから桜を見てこようと思います。